■かぐわしい(芳しい・香しい・馨しい)の意味
かぐわしい(芳しい・香しい・馨しい)は、
単に上品な香りを意味するのではなく、”心引かれるほど素晴らしい香り”というように感動するくらいの香りを意味します。
具体的には”香りが穏やかで繊細、かつ優美”というミシュラン風にいえば★★★レベルの香りです。
ですので”このトイレの芳香剤の香りいいわね”というようなレベルでは、”この芳香剤がかぐわしい”とは、ならないのです。
”かぐわしい”は、美しい和言葉の表現として大和言葉に分類される場合もあります。
■かぐわしいを用いた例文
このお茶はとてもかぐわしい。
庭の梅の花がかぐわしい。
■かぐわしい(芳しい・香しい・馨しい)の語源
かぐわしい(香しい)の語源は「香(か)細(くは)し」から。
芳しい・香しいは、どちらも”かんばしい”とも読みますが
かんばしい(芳しい・香しい)」は「かぐわしい」から転じた言葉です。
言葉の流れとしては、以下のようになります。
かくはし香(か)細(くは)し → かぐわし → かぐわしい → かんばしい
と、時代を経るにつれて変化していきました。
このうち、かんばしい(芳しい)については、良い状況を表現するときにも
用いられます。
例えば、彼は高校時代、かんばしい(芳しい)成績をあげられなかった。というような使い方をされます。
ここでは、”かんばしい(芳しい)成績=良い成績”となります。
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