ゼロ秒思考・頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング(赤羽雄二著)を読んだ感想や主な内容

書評

ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング(赤羽雄二著)を読んだ感想や主な内容を紹介します。

本の属性情報(著者・出版社・出版日)

著者 :赤羽 雄二
出版社:ダイヤモンド社
出版日:2013年12月19日 



購入動機(なぜこの本を買ったのか?きっかけ等)

 
優柔不断な私を変えたいと思っていたときに、題名にひかれて購入しました。

主な内容

・深く考えることができない人が増えている現代…
いつも一生懸命に考えているけれど、「頭がうまく働かずに、解決できない」「考えても、考えても堂々巡りになり、いくら時間をかけても結論が出せない」という課題の入り口で悩み、前に進めない人が多くいます。
なぜ、そのような悩みが多いのかというと「考える」ということがそもそも理解できていなかったり、どうすれば「考える」ことができるのかを知らないということが原因となっています。しかし、人間は誰しも考える力をもっています。それを学校や会社など日々の暮らし中で訓練していないだけなのです。そんな「考える」という訓練を、世界でも有名なコンサル会社のマッキンゼーに14年間もお勤めになっていた著者の赤羽雄二さんが明日から誰にでもできる方法で解説していただいている本になります。

・「考える」を身に着けるためには…
具体的なその「考える」を身に着ける方法はメモに書き出すという訓練です。

メモなどはもう既に行っているという方が多いかと思います。

しかし、ここで紹介されているメモで大事なことは、とにかく思いついたことを躊躇せず、例えそれが人の悪口であろうと、
うまくまとめることができなくても一心不乱に書き出すということです。

そうすることにより、頭の中でどれだけ時間をかけても考えつかなかったことが、
メモに書き出すことによって頭の中が整理され自分自身の考えを自覚できるようになります。

頭の中が整理されるというのは、漠然と頭の中だけで考えていたことが、実際に字に起こして目で見ることによって
自分はこういう事を考えていたのかと形として認識ができるという状態です。

この結果は、躊躇せずに思いついたことを一心不乱に書くからこそ達成できます。

・メモに書き出すとどんな効果が?
この状態になると、自分の置かれた状況や自分の心を常に客観的に見ることができるようになり、
色々な問題が同時に起きても落ち着いて必要な情報を収集し優先順位をつけて、課題を速やかに解決できるようになります。

そして課題をどんどん解決できるようになると、悩み事が減って自信がついていき前向きさが自然とでてくるようになります。

その結果自分の思いを正しく相手に伝えることができるようになり、他者とのコミュニケーションをとる際にも役に立つようになっていきます。




・実際の具体的なメモの取り方の注意点は…
書き出す内容は何でも構いません。

多少文の構成が変になっても良いので、実際に書き出すことが大事です。

ただ著者の赤羽さんは、以下のことは忠実に守ってほしいと言われています。

・1件の課題に関してA4用紙に横書きで1ページ
・1ページに4~6行(1行あたり20~30字)
・1ページを1分以内

これを毎日10ページ行っていき、書いたメモ用紙はカテゴリー別に分けてクリアフォルダに保管します。

保管した後は、普段は一切見直さずに、3か月に1度流し読み程度で構わないので読み返すだけで十分です。

後に読み返すことで、自分がどのようにして悩みを解決できたのかを振り返ることができ、別の悩み事にも役立つことがあるでしょう。

このメモに書き出す訓練を続けていくことによって、本当の意味での「考える」ということができるようになります。

頭の中が整理できるということは瞬時に深堀し解決策を見出せるようになり、この本のタイトルともなっている「ゼロ秒思考」につながっていくという本になっております。



感想

 
日々の生活の中で「同じことで何度も悩んでいるな」だったり「時間をかけて考えても納得のいく結論が出せない」と悩んでいる方がいれば、この本を読まれることをおススメします。

実際に私が本書を手に取った際は、優柔不断な私を変えることのできるマインドが何かあるのかと思い購入しました。

しかし、新しいマインドが実際に存在するわけではありませんでした。

私自身が考えていることを毎日メモに書き出して頭の中を整理し、1度私自身の中で解決しておくと、いつ何が起きても、その考えたことを軸に素早く結論を出せるのだと気づくことのできる本でした。
事例として、私はよく飲み会に参加するのか参加しないのかと悩むことがあります。

悩んだままだと参加しても参加しなくても心の中がモヤモヤしたままになってしまい、飲み会自体を嫌いになってしまうことがありました。

そこでどんな飲み会であれば参加したくて、どんな飲み会であれば参加したくないのかをメモに書き出すことによって、
どのようなポイントで参加の可否を悩んでいたのかが明確になり、判断する基準を私の中で事前に理解することができました。

そのおかげで、実際に飲み会のお誘いがあった時も、事前の考えを軸にその場で参加の可否を伝えることができました。

結果的には悩む時間もなくなり、更に返事を待ってくださる方へも負担をかけることもないため、断ったとしても良好な人間関係を続けることができ、
心のモヤモヤを解決することができました。

もちろん毎日10ページ書き続けるのも大変良いことですが、その日に悩んでいることを1ページだけでもいいので書き出してみると、
ストレス解消に繋がるので気軽に始めてみると非常に効果を実感できると思います。

また、本書の中では色々なメモの書き方や、効果が数多く紹介されていて、早く私自身のメモを書きたい!と思えるようなつくりになっておりました。

私も読み終わってすぐにメモを行いました。

準備するものも最低限のA4用紙・クリアファイル・ペンのみで大丈夫なので、誰でも読んだその日から始めることができます。

皆さんも是非本書を手に取り、「考える力」や「ゼロ秒思考」を身に着けいち早く様々な悩みから解消されましょう。

総合点(100点満点)

92点/100点



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