僕が親ならこう育てるね(扶桑社)(ひろゆき[西村博之]著)を読んだ感想・主な内容

書評

今、話題のひろゆきさんの最新刊「僕が親ならこう育てるね」を読んだ感想・主な内容を紹介します。



本の属性情報

「僕が親ならこう育てるね」(扶桑社2021/9/15)

購入動機

YouTubeでもおなじみの「論破王」ひろゆきさん。そんな彼が育児本を出したということで、一児の母、買わずにはいられませんでした。

様々な育児書を読んできましたが、どれも「わかっちゃいるけど出来ないよ」とか「そんな聖母マリアみたいなこと押し付けないでくれ~」と心がすさんでおりました。

日本の育児書、「良い母親像」を押し付けすぎ問題でございます。

さて、ひろゆきさんですが、元々私は彼の論理的な考えや歯に衣着せぬ物言い、要領の良さがとても大好き。

彼自身子供がいるのかどうかは公表されていませんが、彼の育児に対しての考え方、そしてどういった教育論を持っているのかとても気になり、本を手に取りました。

主な内容

第一章の「頑張りすぎない親になる」では教育というよりは育児についての持論を展開しています。

ひろゆきさんってそんなに優しかったの?と思うほど母親に寄り添ってくれています。

離乳食は市販のものにしてなるべく母親のストレスをなくそうとか、手抜き育児こそが子どもの好奇心を伸ばすなど、とにかく「手抜き推し」。

この章だけでも新米パパ・ママは読む価値あり。私のように良い母親像にがんじがらめになっているそこのママ、心を軽くしてもらいましょう。

そして第二章の「子どもの正しい勉強の向き合い方」第三章の「子どもとお金とインターネット」において教育論を述べています。

ここはさすがのひろゆきさん。現代社会を生き抜くための教育論、といった印象。

ほとんどの人が平凡なのだから「ある程度」出来る大人になれば上出来と堂々と言い放っています。

常に完璧にこだわるよりも、短時間で70点を取れる人材が今の時代では重宝されるそうです。

なんだかここまでだと、育児も手抜き、教育もある程度か?と思われそうですが、そうやってはっきり述べてくれると潔く子供と向き合える気がしてきます。

どこに重点を置いて子育てしていきたいのか、改めて考えさせられる内容です。

もちろんそれだけでなく、インターネットの閲覧OK発信はNGといったネット社会だからこその教育論や、
お金持ち以外は子どもに金融教育をしても意味がないなど、お金との関わらせ方も述べています(あぁ耳が痛い・・・。)。

最後の第四章「日本のバカな学校&子育て環境」では日本の古くから蔓延る固定概念を全否定。

なぜ意味の分からない校則がいつまでも存在するのか、なぜ共働きが増えている今の時代にも親がPTA活動を行っているのかなどなど。

ひろゆきさんみたいな大人が教育の場にいたらばっさばっさ無駄を削減していくことでしょう。

とても気持ちがいいです。

YouTubeでのひろゆきさんに見慣れていると、あれ?大人しいじゃない。と感じる一冊かなと思います。(それでもバカや頭が悪いと言い放つ彼は健在です。)

まぁ、誰でも見ることの出来るYouTubeとは違い、お金を払って本を買ってくれる人を相手にしているのですから当然といえば当然でしょうか。



感想

この本を読むと改めて育児も教育も多様化な時代だということを痛感します。

そして、私自身取り残されているなぁということも。

ひろゆきさんは常に常識にとらわれない生き方なのでしょう。

育児も教育も合理的。

日本人特有の「昔ながらの」とか「苦労することの美徳」みたいなものに苦しんでいる私にはとても刺さりました。

同じように感じている子育て世代の方たちにはぜひ読んでもらいたいです。

さらに、子どもがいる人だけでなく、教育現場で働く方たちにも。

多様化が求められるこの時代、教育だって例外ではありません。

無駄を省き、教育に対してもっと合理的になっていいのだと励まされる内容です。

総合評価(100点満点)

85点
ひろゆきさんならではの激しい主張を期待していたところがあるので、85点とさせていただきます。

この書籍の印税は児童養護施設へのパソコンの寄贈費用に当てられるそうですが、
ひろゆきさんのそういったギャップも含めて魅力的だな、と改めて感じることができました。



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