将棋で永世称号を得るには?タイトル別条件と獲得棋士をアマ三段がわかりやすく説明

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将棋で永世称号を得るタイトル別の条件や獲得棋士をアマ三段の強豪?の筆者がわかりやすく説明します。

将棋で永世称号には永世名人、永世竜王、永世王将等6つのタイトルについて永世称号があります。

王座戦だけ、永世王座ではなく名誉王座という称号となっています。
また、もっとも新しい棋戦の叡王には、現時点では永世称号はありません。

ちなみに囲碁界には永世称号はなく、名誉称号が将棋の永世称号に相当します。




永世称号を得る条件としては、連続または通算して規定の回数以上等、タイトルごとに異なる条件が設定されています。

具体的には以下の通りです。

将棋7大タイトル別 永世称号を得る条件一覧

・永世竜王
連続5期、または通算7期

獲得棋士:渡辺明・羽生善治

・永世名人
通算5期

獲得棋士:木村義雄・大山康晴・中原誠・谷川浩司・森内俊之・羽生善治

・永世王位
連続5期、または通算10期

獲得棋士:大山康晴・中原誠・羽生善治

・名誉王座
連続5期、または通算10期

獲得棋士:中原誠・羽生善治

・永世棋王
連続5期

獲得棋士:羽生善治・渡辺明

・永世王将
通算10期

獲得棋士:大山康晴・羽生善治

・永世棋聖
通算5期

獲得棋士:大山康晴・中原誠・米長邦雄・羽生善治・佐藤康光

タイトル戦ではありませんが、NHK杯選手権について、唯一通算10回優勝した羽生善治九段に2012年に名誉NHK杯選手権の称号が授与されています。

今や将棋に興味の無い人にも認知度が高い、”ひふみん”こと加藤一二三九段は”神武以来の天才”と称されましたが、大山康晴永世名人の全盛期にぶつかり、タイトル獲得には恵まれず、永世の称号を得られないまま引退しています。。

永世称号を得る条件の難易度について

上記のように将棋のタイトル戦には永世もしくは名誉称号がありますが、授与される条件はタイトル戦により異なります。

中でも条件が厳しいとされるのが永世棋王・永世王位の連続5期と通算10期の王将・永世王位です。実際、永世王位は3人、永世棋王と永世王将はこれまで2人の棋士しか授与されていません。

同じタイトルを5年続けて獲得するのは、全棋士参加のトーナメントに5年続けて優勝するのに匹敵する困難さがあると思います。

また、通算10期同じタイトルを獲得というのも棋士の全盛期が20代であることを考えると並大抵のことではありません。

この3つのタイトルの厳しい条件を全てクリアしているのは羽生九段のみというのも納得です。
いずれ、藤井聡太2冠が授与されることになるかもしれませんが。

ただ、名人位については、そもそも棋界最上位の順位戦であるA級に昇級しないかぎり、挑戦することさえできないので、条件自体は他の棋戦よりは、緩めですが、別格と捉えられています。

まとめ

①将棋で永世称号を得る条件はタイトルごとにことなります。また、王座戦のみ永世ではなく名誉称号となります。
叡王には、現時点では永世称号はありません。

②永世称号を得る条件は、永世竜王(連続5期、または通算7期)、永世名人(通算5期) 永世王位(連続5期、または通算10期)、名誉王座(連続5期、または通算10期)、 永世棋王(連続5期)、永世王将(通算10期 )、永世棋聖(通算5期)となっています。



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