「30代にとって大切な17のこと」を読んだ感想・内容を紹介します。
本の属性
「30代にとって大切な17のこと」本田健著（きずな出版 2021/10/10）
購入動機
30代半ば、仕事に育児に家事にあっという間に一日・半年・一年が過ぎていくことに漠然と不安を抱えていました。
毎日をやり抜くことにいっぱいいっぱいで、すべてが中途半端に感じ、私には一体何が残るのだろうかと、ずっと地に足のついた感じがしていませんでした。
本書の帯にはこう記されています。
「『人生で一番忙しい10年』をどう生きるかで、今後のすべてが決まる！」と。
まだ間に合うのだろうかという不安を覚えながらも購入を決めました。
概要
ようやく「自分」という人間がわかってくる30代。
そして結婚・出産・仕事での立ち位置・・・様々なことの変化が起き、激動の10年といってもいいこの時間を、どう自分らしく幸せに生き抜くか。
この本は、自分自身・家族・友人・仕事・趣味・お金といったカテゴリーごとに、30代をよりいい人生にするためのヒントを与えてくれます。
人生での優先順位を考え、お金との距離感を覚えていく。
出会いをチャンスに変えられる人、変えられない人の違いとは。
人生のプランニングに迷っている方に贈る、人生を豊かにする知恵が詰まった教科書です。
感想
改めて、本当に30代は激動だなぁと。
そりゃ、ちょっとでも気を抜いたらあっという間に40代になっちゃうよなぁ。
日本は特に30代の幸福度が低いそうです。
結婚や出産など人生の喜びに満ちた瞬間を何度も経験するのが30代なのに、幸福度が低いなんて不思議です。
しかしこの本を読んで納得しました。
忙しいことに加えて、30代って良くも悪くも「自分」がわかってくるんですよね。
「自分」の限界とか、周りと比べての「自分」のポジションとかが。
これって結構しんどいことだよなぁと思います。
事実を知って、受け入れて生きていくことって。
著者はそのことを許容しています。
「今の自分のポジション、しょぼいな」と思って凹んでもいい、でもどこに向かいたいのかは30代のうちに決めておけと。
「人生で一番忙しい10年」は大いにうなずきましたが、「人生を大きく変えることが出来る最後の10年」にはハッとさせられました。
確かに、体力もバイタリティーもあることを考えると30代が大きなポイントになってくることは明らかです。
まだ間に合う。
30代のうちにこの本に出会えて良かったです。
そして私が特に胸に響いたことは友人についてです。
これは私が女性だからでしょうか。
既婚・独身・子持ち・不妊治療中などなど、女性はどんな環境に身を置いているかが友人関係に直結しがちです。
出産すると子供の話中心になるので独身の友人は輪に加わらなくなってしまうし、専業主婦とワーキングママでもどうしても会話にギャップが生まれてしまうのです。
そうしてどんどん友人関係が狭まっていくのですが、著者は「友人との連絡は絶やすな」と言っています。
これは本当に心に刺さりました。友人の大切さを再確認するのは60代だそうです。
確かに、子育ても終わり、生活にゆとりが出来たとき友人と旅行をしたりランチをしたり楽しめない人生はつらい。
人生の先輩に助言していただけてよかった。
自分をよく知り、これからの挑戦を恐れないようにしっかりと残りの30代を生きていこうと思える本でした。
定期的に読み返したいと思います。
総合点
【100点】
まず、文章がわかりやすくてとても読みやすい本でした。著者は「説教じみていたらごめんなさい」と言っていますが、そんなことはない。
人生の先輩からのアドバイスを聞いているみたいで素直な気持ちで読めます。
年代シリーズなので、40代になったらまた購入したいと思います。
コメント