ターミナル(監督 スティーブン・スピルバーグ)のあらすじ・感想について

映画の評価・あらすじ・感想
Audience at the cinema wearing protective face masks and sitting on a distance while watching the movie.

「ターミナル(監督 スティーブン・スピルバーグ)」のあらすじ・感想について紹介します。

作品の属性情報

ターミナルは、東欧の男性が、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港のターミナルで、アメリカへの入国を拒否され、同時に軍事クーデターで母国に帰れなくなり、立ち往生するというものです。トム・ハンクス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、スタンリー・トゥッチらが出演したコメディドラマ映画です。

当作品は、ドリーム・ワークス・ピクチャーズによって2004年6月に配給されたアメリカ映画です。




監督は、スティーブン・スピルバーグが務めています。この映画は、難民証明書を盗まれた1988年から、病気のために入院した2006年までパリのシャルル・ド・ゴール空港の第一ターミナルで暮らしたイラン難民、メヘラン・カリミ・ナセリの実話からインスピレーションを得ているようだと指摘する人もいます。

この映画の製作を決定するにあたり、スティーブン・スピルバーグは「キャッチ・ミー」を監督した後、「笑って泣けて、世界について良い気分になれるような映画をまたやりたかった。

今はもっと笑顔が必要な時代で、ハリウッド映画は困難な時代の人々にそうしてくれるはずなんだ」と述べています。

視聴動機

ドリーム・ワークス・ピクチャーズの映画がヒット作を連発している時で、かつトム・ハンクスとスティーブン・スピルバーグがタッグを組んでいるということで観ました。

同時期にニューヨークのジョン・F・ケネディ空港を利用する機会があったというのも観るきっかけになりました。

あらすじ

東欧の国、クラコウジア(映画上の架空の国)からニューヨークにやってきた男、ヴィクトル・ナボルスキー。しかし、彼が国を離れた後、戦争が勃発します。

しかし、強制送還もできないので、セキュリティ・マネージャーのフランク・ディクソンから、身分が確定するまで空港に留まるように言われます。

また、ナボルスキーは英語があまりできないので、誰とも話ができないし、理解もできません。

しかし、彼はどうにか順応して空港に居を構えます。

彼をそこに配置したディクソンは、ナボルスキーの存在によって自分の昇進に影響を及ぼすかもしれないということで対応に困ります。

そこでディクソンはナボルスキーを追い出そうとするが、ナボルスキーはそのまま居座り続けます。

ナボルスキーは空港で働く人たちと親しくなり、偶然出会った客室乗務員のアメリア・ウォーレンが入ってくるたびに惹かれていきます。



注目出演者

トム・ハンクスは東欧の国、クラコウジア人の中年男性ナボルスキー役を務めます。

実はクラコウジアは映画上の架空の国で、トム・ハンクスが映画で話すクラコウジア語はトム・ハンクスがアドリブで話しています。
さすがトム・ハンクスとしかいいようのない演技で、見事にノボルスキー役を演じており、最後まで応援をしたくなります。

アメリア・ウォーレン役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズもベテラン女優で見事に恋に悩む客室乗務員を演じております。

フランク・ディクソン役のスタンリー・トゥッチが光る演技を見せております。

空港とセキュリティが厳格な施設を運営する責任者というルールに厳しい役柄を演じています。

憎みたくなる役柄でありつつ人間味が見られ、途中ナボルスキーの真面目さに苦しめられるところなど、この映画のユーモアを提供する重要な役を演じております。

本作の同年に「シャル・ウィ・ダンス」でも個性的な役を演じており、名脇役としてヒット作に出演しております。

感想

とにかく、スティーブン・スピルバーグは本当に魔法のようで、こんな奇妙なストーリーで楽しい映画を作ることができたと思います。
トム・ハンクスは相変わらず素晴らしいし、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの美しさはやはり感動的です。個人的にはスタンリー・トゥッチがこの映画の隠れたヒーローだと思います。

総合点
88点



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