ドンペリといえば、シャンパンの王様を意味します。
ドンペリという言葉、日本語感覚からすると何か高尚な意味や由来がありそうな感じがします。
ドンペリは略称で正式には”ドン・ペニリョン”。
フランス人男性の名前です。
ドン・ペニリョン(1639~1715年)は、フランスのルイ14世の時代にベネティクト修道院の神父をしていました。
つまり、キリスト教カトリック派の幹部。
ドン・ペニリョンは、盲目でしたが味覚に優れていたため、ワイン庫の責任者となっていました。
そんなある日、発酵しきっていないワインを瓶にいれて栓をしていたら、再度発酵して泡立っていたのに気がつきました。
この出来事がきっかけでシャンパンが誕生。
ドン・ペニリョンは、これ以降、シャンパンの研究を積み重ねていきました。
後世、フランスのモエ・エ・シャンドン社によってドンペリがシャンパンの最高級の銘柄のブランド名とされ、現在に至っています。
つまり、ドンペリの名前の由来は、ベネティクト修道院の神父ドン・ペニリョンの略称ということになるのです。
それにしても、威厳に満ちている感じがする修道院の神父の名前がお酒のブランド名になるとは興味深いことです。
日本で例えるなら、京都か奈良の格式高いお寺のお坊さんの名前が日本酒のブランド名になるような話だと思います。
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