日本棋院は、2022年1月27日、2021年賞金ランキングを発表しました。
うち、ベスト10は以下の通りです。
プロ囲碁棋士(女流含む)2021年賞金ランキング・ベスト10一覧
順位 棋士名 獲得賞金
1 井山 裕太棋聖 \ 133,849,290
2 一力 遼九段 \ 44,285,702
3 芝野 虎丸九段 \ 41,139,960
4 許 家元十段 \ 37,422,211
5 藤沢里菜女流本因坊 \ 31,993,482
6 上野愛咲美女流棋聖 \ 23,509,352
7 河野 臨九段 \ 20,784,000
8 関 航太郎天元 \ 17,824,300
9 羽根 直樹九段 \ 13,609,000
10 本木 克弥八段 \ 11,285,600
※ 対象:全公式戦(海外棋戦含む)。
対局日:2021年1月1日より12月31日。獲得賞金:賞金および対局料を含む
井山裕太棋聖が11年連続11回目の1位となっています。
女流棋士の1位は藤沢里菜女流本因坊で5年連続6回目。
ランキングで注目されるのは、関 航太郎天元。
プロ入り4年8カ月での天元というメジャータイトル制覇は史上最速として話題となりました。
関 航太郎天元と上野愛咲美女流棋聖が20歳。
芝野 虎丸九段が22歳。
許 家元十段、一力 遼九段と藤沢里菜女流本因坊が24歳。
とベスト10のうち、過半数は20代前半と若手の台頭が顕著です。
将棋界では、藤井4冠が19歳ですが、賞金ランキングでは20代前半はゼロ。
羽生九段や丸山九段のような50歳越えもベスト10入りしているのに比べると囲碁界における若手の台頭ぶりが目立ちます。
また、囲碁界は、女流棋士も将棋界と異なり、男性棋士が参加するタイトル戦にも
参加できることもあり、賞金ランキング上位に女流棋士が2名名を連ねていることが特長です。
ちなみに将棋女流トップの里見香奈女流4冠と西山朋佳女流2冠の賞金獲得額は
推定2000万前後とみられますので、3000万を超す藤沢里菜女流本因坊の存在が囲碁界における女流棋士のレベルの高さを象徴しているといえそうです。
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