メンタリスト(製作総指揮 ブルーノ・ヘラー)のあらすじ・感想について

映画の評価・あらすじ・感想
Audience at the cinema wearing protective face masks and sitting on a distance while watching the movie.

ミステリードラマとしてアメリカで人気を誇っているメンタリスト(製作総指揮 ブルーノ・ヘラー)のあらすじ・感想について紹介します。

作品の属性情報

メンタリストとは、テレパシーや念力、読心術など、高度に発達した精神的・直感的な技を披露する「超能力者」のように見えるパフォーマーやエンターテイナーを指します。主人公のパトリック・ジェインは、元メンタリストとしてカリフォルニア捜査局の事件解決に協力しますが、同時に自分の妻と子供を殺害したレッド・ジョンへの復讐を企みます。

メンタリストは、アメリカのCBS放送で2008年9月から2016年5月まで7シーズン、151話続いたドラマです。




原案および製作総指揮は、ブルーノ・ヘラーでメンタリストの脚本執筆を手掛けています。最近ではHBO/BBC共同制作の「ROMEローマ」の製作に関わっており、また「GOTHAM/ゴッサム」の製作にも関わっています。

視聴動機

犯罪捜査ドラマの中でも、メンタリストが元詐欺師として霊能者を偽っていたところから、犯罪コンサルタントとして人の心理を操るところにストーリーの面白さを感じました。

あらすじ

主人公のパトリック・ジェーンは元自称霊媒師で、現在はその鋭い観察眼で、カリフォルニア州捜査局(架空な組織)の捜査チームが対応する重大犯罪の解決に協力します。

超常現象の能力を偽ったと主張するパトリックですが、キンブル・チョウ、ウェイン・リグスビー、新人のグレース・ヴァンペルトら捜査官に、その魅力とやや芝居がかった能力で注目を集める事件を解決する印象を与えてます。

しかし、彼の型破りなアプローチと、しばしば規則を無視する無鉄砲さは、上級捜査官のテレサ・リズボンの信念には合いません。

ストーリーが展開する中で、パトリックとチームの関係は深まっていき、当初テレサはパトリックのやり方に賛同できなかったものの、事件を解決するためにパトリックの優しさを垣間見るようになり、距離は縮まっていきます。

一見自己中心的なパトリックですが、自身の悲劇的な過去に対処する方法をを模索しながら、家族を殺害した犯人であるレッド・ジョンを探し、復讐を果たすことが彼の真の目的です。



注目出演者

パトリック役のサイモン・ベイカーは、日本では映画俳優としてよく知られているのではないでしょうか。

ラッセル・クロウと共演した「LAコンフィデンシャル」で映画デビューをし、その後SF映画の「レッド・プラネッツ」など人気映画に出演しております。このメンタリストでは、エミー賞やゴールデングローブ賞などの主演男優賞にノミネートされ、アメリカでは一大スターとしてのポジションを確立しています。

テレサ役を演じているロビン・タニーは、このメンタリストを通じてアメリカで知られるようになりましたが、実はヴェネツィア国際映画祭で「Niagara, Niagara」という作品で女優賞を獲得するほどの実力派です。

テレサは、パトリックの上官ではありますが、シリーズが進むにつれて二人の関係性が発展していきますが、このドラマの人気を支えております。

感想

エンターテインメントとして、楽しめる殺人ミステリードラマです。

ミステリーを解明していくというアプローチは、古典のシャーロック・ホームズや刑事コロンボなどが以前からやっていたという点では、オリジナルな設定ではありません。

さらに、各エピソードにはパターンがあり、犯人は消去法で、あるいは単に有名なゲストスターが出演しているだけで簡単に分かってしまうことが多いのは残念でした。

しかし、このドラマを面白くしているのは、殺人事件のミステリーだけではなく、周囲を取り巻くキャラクター同士の人間関係にあります。
リグビーとヴァンペルトの関係のサイドストーリーや、リグビーを小馬鹿にするチョーとの友人関係は毎回面白い局面となっています。

このドラマの真のミステリーはレッド・ジョンであり、予想がつきにくいため、興味をそそるような展開となっております。

総合点
80点



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