ユダヤ教で禁止されている食事一覧と食べてよい食べ物「コーシャ」とは?

ユダヤ教では、「カシュルート」という食事に関する規程によって、食べてよいものと食べてはいけないものが厳格に区別されています。

そのため、日本人が好物とするエビ、カニ、ウナギ、豚肉等はユダヤ人には禁止されており、いくら味覚的に美味しいとしても絶対に食べられないのです。

具体的には以下の食事がユダヤ教で禁止されているのです。



■ユダヤ教で禁止されている食事一覧

豚、ラクダ、血液、イカ、タコ、エビ、カニ、ウナギ、貝類、ウサギ、馬、宗教
上の適切な処理が施されていない肉、乳製品と肉料理の組合せ

※肉については、”ひずめが割れてなく、反芻しないもの”が禁止されています。

※豚肉が禁止されているのは、不衛生だからではと考える非ユダヤ教の人もいますが、
”豚のひずめが割れてなく、反芻しない”ことが理由になっているのです。

ただ気をつけなくてはいけないことは、牛肉や鶏肉は禁止にはなっていませんが、その代わり食べるまでの過程で、ユダヤ教で規定された処理をして検査を済ませた肉でないと食べられないことです。

また、血は不浄とされていますので生焼きの牛肉ステーキ等は例え牛肉がOKだとしても食べることはできません。

マクドナルドのチーズバーガーや牛肉入りシチューのような”乳製品と肉料理の組合せ”の食品も食べることが出来ません。

料理の味覚に欠かせないエキスも要注意です、豚肉そのものだけではなく、豚肉を材料にしたエキス等も禁止されます。

具体的には野菜ラーメンに豚肉のエキスが使用されている場合は、野菜ラーメンそのものが食べられないということになります。



■ユダヤ教で食べてよい食べ物とは

ユダヤ教で食べてよい食べ物は「コーシャ」といいます。
コーシャとは、ユダヤ教徒が食べてもよいとされる「清浄な食品」のことを意味します。
具体的には、野菜、牛肉、鶏肉、羊肉、魚類です。

特に野菜については、例外はありません。

また、イスラム教では禁止されている酒は、ユダヤ教では飲むことが出来ます。
現にイスラエルワインは、根強い人気があります。

ユダヤ人の家庭では、適切な食材を選ぶのは主に主婦が担います。

もし、食べることが適当か不明な食材は、ラビ(=ユダヤの宗教指導者)に相談をして判断を仰ぐことになります。

ユダヤ教では魚類については、比較的寛容ですので、魚食が多い日本の食事には順応しやすいかもしれません。

■日本におけるコーシャ認定機関

日本における唯一のコーシャ認定機関としてコーシャジャパンという会社が1999年から事業活動をしています。

最近、日本に旅行にくるユダヤ人の食事対応のために、認定を要請する旅館やホテルが増加しているようです。

コーシャジャパン株式会社 | 日本初のKJマーク(コーシャ認定)取得機関
コーシャジャパン株式会社(KJ)は、日本在住で、イスラエル政府が公認するユダヤ教の主席ラビ・ビンヨミン・Y・エデリーがチーフ・スーパーバイザーを務める、1999年に創設された日本初のコーシャ認定機関です。




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