共産党支持?とされる芸能人一覧と機関紙赤旗日曜版との関係

政治用語の違い
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共産党と芸能人の関係、つまり、”共産党を支持している芸能人は誰”ということに対して関心を持つ人は多いです。

その大きなきっかけとなったことは、桐谷健太、AKB48の内山奈月や藤原紀香、嵐の相葉雅紀といった一般に大きく知られる大物芸能人が日本共産党の機関紙である”しんぶん赤旗(以下赤旗)”に写真入で登場したことにあります。




共産党に縁遠い人からすると”共産党の機関紙赤旗に登場=共産党の支持者・シンパ”という図式が思い浮かぶようですが、実際にはそう単純ではありません。

いわゆる大物芸能人が登場したのは、ほぼ全てしんぶん赤旗日曜版です。

赤旗日曜版といっても、実際に目にしたことがない人が大半だと思いますので、簡単にその概要や特長を簡単に説明します。

赤旗日曜版の概要と特長

共産党機関紙赤旗とは別物

赤旗日曜版は、日刊紙である共産党機関紙赤旗とは別物で週刊誌という形態です。

実際、下記の広告をみると一般の週刊誌かと思うくらい、共産党色は希薄です。

共産党がなぜ一般紙のような週刊誌を発行しているかというと中心購読者である共産党員も一般の国民とおなじように社会ネタ・日常生活ネタ・芸能ネタに情報ニーズがあるからです。

発行部数は約100万部

赤旗の日曜版は約100万部もありますので、下手な週刊誌や地方新聞よりも影響力が大きいことが特徴です。

赤旗日曜版は一般紙志向

以前、赤旗の編集局長は、”ライバルは朝日新聞や読売新聞”と語っていたことがあります。

つまり、赤旗は共産党機関紙ではあるものの、共産党に関わる政治記事だけではなく、事件や芸能情報等、一般紙で掲載されている情報も扱うという編集方針の下、発行されているのです。




最近でも毎週のように芸能人が赤旗日曜版に登場しています。

赤旗日曜版に登場した芸能人一覧

最近、しんぶん赤旗日曜版に登場した芸能人一覧

米倉涼子、中村勘九郎、倉科カナ、稲垣吾郎、寺島しのぶ、門脇麦
阿部寛、内野聖陽、瀧本美織、長谷川博巳,栗山千明
他に稲森いずみ、松本幸四郎、藤竜也、東出昌大、黒木華等多数

上記の芸能人は、いずれも赤旗日曜版の”ひと”欄に登場し、自分が出演するドラマや映画を軸にインタビューを受け、記事化されています。


たとえば、2019年6月2日号のしんぶん赤旗日曜版では、
”ひと”欄に女優 瀧本美織が、ドラマ「仮面同窓会」出演というタイトルで登場。

クライムサスペンス・オトナの土ドラ「仮面同窓会」(東海テレビ・フジテレビ系、原作・雫井脩介)でヒロインの竹中美郷を演じたことに関するインタビュー記事となっています。

桐谷健太もドラマ「水族館ガール」に主演した俳優として登場しました。

つまり、赤旗日曜版に登場したといっても芸能欄にインタビュー形式で記事化されていますので政治的な要素は全くありません。

赤旗に登場した芸能人=共産党支持者・シンパではありません。

上記から、赤旗の紙面に登場したからといって共産党支持者・シンパというわけではないのです。
赤旗編集部も共産党支持の芸能人しか登場させないということではないようです。

ただ、全くの共産党嫌いであれば取材に応じないというのも事実だと思います。

この点で、創価学会の信者の芸能人しか登場しない聖教新聞とは根本的に異なります。

芸能人サイドからすれば、自分の出演したドラマやテレビを広く知ってもらえるというメリットは大きいですので、こちらが考えているよりは共産党の機関紙に登場するハードルは低いようです。

また、芸能人からすると他の週刊誌にくらべ、赤旗はゴシップ記事は載せないという安心感があることも大きいようです。

異例の登場の仕方だった藤原紀香とAKB48の内山奈月

ただ、芸能人でも藤原紀香は、芸能記事枠ではなく日刊赤旗の政治欄にしかも4回に渡っての登場でしたので、”藤原紀香=共産党シンパ・支持者”という見方が一気に広まりました。

実際には藤原紀香は、特に共産党支持者というわけでないようですが、そう思われても仕方ないような登場の仕方でした。

一方AKB48の内山奈月は、憲法に関する記事に登場していましたので、大きな反響がありました。

記事は、憲法に焦点を絞ったものでしたが、ほぼ共産党の政策方針に沿った内容でしたので内山奈月がこんな所になぜ出ている?という驚きともしかして”内山は共産党支持者?”という懐疑が広まりました。

日本には”共産党嫌い”が少なからず存在しますので国民的なアイドルがこのような政治色の強い記事に登場することで、ファンを失う可能性も少なくありません。

共産党支持を明確にしている有名人や芸能人

一方で、共産党支持を明確にしている有名人や芸能人が存在するのも事実です。

古くは、鉄腕アトムの生みの親、漫画の神様と称される手塚治虫氏は共産党シンパだったとされています。

また、作家の瀬戸内寂聴さんは、選挙のたびに共産党に投票すると公言しています。

”家政婦は見た”の家政婦役がはまり役だった市原悦子さんも支持を公言していました。
また、、ユニコーンの奥田民生は、父親が共産党だと公言してましたが、本人が支持者かどうかは不明です。



共産党シンパとされる有名人・芸能人一覧

共産党シンパとされる有名人・芸能人は、共産党の記念行事等に実名でお祝いを寄せることが通例です。

最近だと、「しんぶん赤旗」日曜版の創刊60周年を記念して、以下の方々が紙面上で祝意を表しています。

同じ赤旗日曜版に登場するといっても芸能記事である”ひと”欄に登場するのと全く異なります。

いわば、能動的に共産党を支持しているのに等しいです。

共産党シンパとされる有名人・芸能人一覧

作家 赤川次郎さん

生活研究家 阿部絢子さん

エッセイスト 海老名香葉子さん

俳優 大竹しのぶさん

オペラ歌手 幸田浩子さん

日本棋院副理事長・九段 小林覚さん

将棋名人 佐藤天彦さん

俳優 白石加代子さん

作詩家・作家 なかにし礼さん

歌舞伎俳優 中村芝翫さん

俳優 奈良岡朋子さん

沖縄音楽ボーカルグループ ネーネーズ

演歌歌手 福田こうへいさん

俳優 冨士眞奈美さん

歌手 松崎しげるさん

料理人 森野熊八さん

芸能人が共産党支持だと公言することのデメリットとは?

仮に著名な芸能人が共産党支持を公言すると様々なデメリットがあります。
具体的には以下の通りです。

NHKをはじめとしたテレビ出演が困難に

NHKは、テレビ局のなかで最も政治色のある芸能人には神経質ですので、共産党支持を公言した段階で”NHKのいかなる番組にも出演不可”となることは必至です。

他の放送局もほぼ同様ですので、仕事激減という事態に直面するリスクが高いです。

CMへの影響

CMスポンサーは必然的に大企業ですので、”大企業を敵視する共産党”の支持者となれば、CMの依頼は困難になること必至です。

まとめ

①共産党の機関紙赤旗に登場した芸能人=共産党の支持者というわけではありません。

②共産党のしんぶん赤旗日曜版には芸能記事を主に扱う”ひと”欄があり、芸能人は自分の出演したドラマや映画をアピールするために登場しています。

③共産党の支持を明言する有名人・芸能人は、共産党のお祝い事である記念行事等に祝意を表明しています。

④共産党への支持を明確にするとNHKをはじめとしてテレビへの出演やCMに起用されることが難しくなる等、デメリットが大きいです。



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