務川 慧悟(むかわけいご)の母親の職業・出身のエリート高校や受賞歴・コンサート情報

音楽情報

本記事では、ピアニストの務川 慧悟(むかわけいご)さんについて紹介します。

務川さんは、世界3大ピアノコンクールの一つであるエリザベート王妃国際音楽コンクールで第三位を受賞した今を時めく若手ピアニストです。



務川 慧悟さんのプロフィール

務川 慧悟さんは1993年4月9日生まれの愛知県出身のピアニストです。

お母様はピアノの先生で、小さいころから音楽が自然と周りに満ち溢れていました。

小学生の時は、音楽の授業が終わった後に「務川ピアノ弾いてよ」って友達に言われ、よく音楽室で弾いていたそうです。

みんなが喜んでくれるのが嬉しくて、それが、今のコンサートの原体験だったとか。


そして中学生の時、全日本学生音楽コンクール中学校の部全国大会第1位をとり、本格的に音楽の道へ。

その後、愛知県立旭丘高等学校(偏差値72の進学校です!)に入学し、大学は東京藝術大学へ。

そして、東京藝術大学1年在学中の2012年、日本におけるピアノコンクールの頂点である第81回日本音楽コンクールで第1位を受賞します。

この第81回日本音楽コンクールでは、昨年ショパン国際ピアノコンクールで第二位を受賞した反田恭平さんも同率1位!すごい年です。

そして務川さんと、反田さんはその時から大親友になります。

務川さんは、反田さんが代表をつとめる株式会社NEXUSに所属していますし、二人で2台ピアノの日本全国コンサートも開催したりもしています。

2014年、パリ国立高等音楽院に審査員満場一致の主席で合格し、フランスへ移住します。
それ以来、フランスを拠点に世界各地でコンサートを開催しています。


務川さんのインスタグラムやTwitterには、いつもフランスの素敵な風景がのっていますね。


また、ワインとコーヒーをこよなく愛するなど、エスプリのきいた趣味をお持ちです。



受賞歴

そんな務川 慧悟さんのこれまでの受賞歴ですが、前述の全日本学生音楽コンクール、日本音楽コンクールを皮切りに、数々のコンクールに入賞しておられます。

2015年、第25回エピナル国際ピアノコンクール第2位
2016年、第18回イル・ドゥ・フランス国際ピアノコンクール第2位
2016年、第5回コープ・ミュージック・アワード国際コンクール第1位
2018年、第10回浜松国際ピアノコンクール第5位

浜松国際ピアノコンクールの2018年あたりから、コンクールもオンラインでのリアルタイム配信が主流になり始め、筆者も予選から演奏を聴いていましたが、非常に洗練された素晴らしい演奏だったと記憶しています。

特に、務川さんが得意とするバッハとラヴェルは秀逸でした。

務川さんの世界的評価

そして、特筆すべきは、以下の世界の2大コンクールでの入賞!

2019年、ロン=ティボー=クレスパン国際音楽コンクールピアノ部門第2位

2021年、エリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門第3位

特にc(Concours musical international Reine Élisabeth de Belgique)は、ベルギーのブリュッセルで開催される国際音楽コンクールで、チャイコフスキー国際コンクール、ショパン国際ピアノコンクールと並ぶ、世界三大コンクールの一つと言われています。

エリザベート王妃国際音楽コンクールは、他の2つのコンクールのように、主催国出身の音楽家(ショパン国際ピアノコンクールであればポーランド、チャイコフスキーコンクールであればロシア)に対する過剰な思い入れがなく、審査は比較的公平だと言われています。

ヴァイオリン、ピアノ、作曲、声楽、チェロの部門があり、ピアノだけでみると、大体3年か4年に1回の開催になります。

2021年はコロナ禍ということもあり、前回の2016年から5年以上たっていました。

こちらも筆者は予選から演奏を聴いていましたが、予選の段階でプロとして活躍しているようなピアニストばかり、完成された演奏で度肝を抜かれました。

また、このコンクールの過酷なところは、課題曲が他のコンクールに比べ膨大で、例えば、セミファイナルでは、2つの30分~35分程度のリサイタルプログラムを用意し、本番の29時間前にどちらかを指定される、というように、非常に準備が大変なものになります。

ファイナルまで残ると、スマートフォンも含め身の回りの品を一切手放し、外部との連絡を遮断し、1週間、王妃所有の音楽学校の寮のようなところに隔離されて、ファイナルにむけて音楽だけに没頭するような環境が課せられます。

これはプロのピアニストではないとできない技ですね。

そんなコンクールで、世界3位というのは、非常に快挙なのです。

ショパン国際ピアノコンクールに比べ、日本であまりニュースに取り上げられないのは、個人的に、非常に遺憾です。

務川さんは、パリ国立高等音楽院、第2課程ピアノ科、室内楽科を修了し、現在、第3課程ピアノ科(Diplôme d’Artiste Interprète)、同音楽院フォルテピアノ科に在籍しています。

パリに留学して、学校の副科で古楽を選択した時にすばらしい先生に出会い、古楽の世界にはまっていったそうです。

バッハやでショパンの時代の演奏は、今では古楽器と呼ばれる楽器を使用していました。
務川さんは、演奏する時は、つねに当時の楽器の響きを頭の中に思い描くようにしているそうです。



協演歴(オーケストラ等)

務川さんは、これまでに、ご出身の愛知県はもちろんのこと、日本各地、フランス、スイス、上海、ラトビア、イタリアにて演奏会を開催しています。

また、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、練馬交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、藝大フィルハーモニア、セントラル愛知交響楽団、愛知室内オーケストラ、中部フィルハーモニー交響楽団、NHK名古屋青少年交響楽団、トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ、フランスにてロレーヌ国立管弦楽団と協演。

室内楽においては、チェロの木越洋氏、長谷川陽子氏、ヴァイオリンの篠崎史紀氏、大谷康子氏、石田泰尚氏、等と協演しています。

コンサート・TV出演予定情報

これまでの数々のコンサートはもちろんのこと、以下のようなテレビにも数多く主演しています。

①これまでの出演
・2021年2月27日:テレビ朝日「題名のない音楽会」に出演。「2700回放送記念3週連続SP(2)」
・[NHKBSプレミアム] 2021年03月26日:「クラシック倶楽部」に出演
・2021年8月28日: テレビ朝日「題名のない音楽会」に出演。「世界一要求の多い?エリザベート王妃国際音楽コンクールを知る音楽会」
・2021年1月8日NHK総合:「NHKナゴヤニューイヤーコンサート2022」
・2021年1月30日:NHK Eテレ「NHKナゴヤニューイヤーコンサート2022」

②これからの出演
・2022年7月6日(水):浜離宮朝日ホール 開館30周年記念 Around Beethoven~ベートーヴェンを中心に見る、古楽の世界
・ 2022年7月24日(日): オーケストラ・ニッポニカ 設立20周年記念連続演奏会I 第40回演奏会

務川さんの演奏が鑑賞できるおすすめの動画

務川 慧悟さんの演奏がきけるおすすめ動画をお伝えします。

務川さんの得意とするバッハです。
・務川慧悟(Keigo Mukawa)×Bösendorfer 280VC, バッハ :イギリス組曲 第3番 BWV 808 ト短調
https://www.youtube.com/watch?v=SIbJhnIUu20

エリザベート王妃国際音楽コンクールでの第一次予選です。
・Keigo Mukawa | Queen Elisabeth Competition 2021 – First round
https://www.youtube.com/watch?v=uUxO6n31mxY

エリザベート王妃国際音楽コンクールでのファイナルステージでの一幕。
務川さんの先生、フランク・ブラレイ氏の指揮での競演。
ブラレイ氏は、過去にエリザベート王妃国際音楽コンクールピアノ部門で優勝しています。
・Mozart Concerto n. 27 in B flat major KV 595 | Keigo Mukawa – Queen Elisabeth Competition 2021
https://www.youtube.com/watch?v=6Z8q-srqw3U

・反田さんと務川さんの2台ピアノの演奏です。
Kyohei Sorita × Keigo Mukawa Concert of Two Pianos 2021 Jun 26,2021 at Yamagata Terrsa
https://www.youtube.com/watch?v=rmeZ4x9qXFw



務川さんの演奏が鑑賞できるCD・DVD等

務川さんの演奏が鑑賞できるCD、配信は以下のとおりです。
・ ショパン|ラフマニノフ|ブーレーズ【録音さいたま芸術劇場 音楽ホール 2020年2月19-21日】

・Two Pianos 反田恭平×務川慧悟

・RAVEL / LISZT / BACH  [Apple Music]
https://music.apple.com/jp/album/j-s-bach-liszt-ravel-piano-works/1495106753

・第10回浜松国際ピアノコンクール2018公式CD 

まとめ

ここまで、務川 慧悟さんの経歴を紹介してきました。

務川さんの小学校の時の原体験が、お友達の前で弾いた経験が今も残っているそうで、ある取材でこう答えていました。

「今でもそうなのですが、人前で演奏することは「怖さ」より「好き」という感覚の方が強いです。」

だから、あのような人の心にしみわたるような音色で演奏できるのでしょう。

そして、務川さんは、「僕自身、高校生くらいの頃から「ピアニストになるなら、社会を良くしたい」という思いがありました」と言っています。

親友の反田さんが会社を立ち上げた時、賛同したからこそ、メンバーに入ったとのことでした。

務川さんは非常に謙虚な方で、「反田君の行動力は真似できませんが」と言っていますが、こういった若者たちが、日本の音楽界を盛り上げていってくれることを願っています




コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました