君に届け(椎名軽穂 原作)を観ての感想やあらすじ

アニメ評価・感想・あらすじ

今回はアニメ「君に届け」を観ての感想を書いていきます。

作品の属性情報

【原作】: 椎名軽穂
【監督】: 鏑木ひろ
【公開日】: 2009年 / 2ND SEASON : 2010年

【アニメーション制作】: Production I.G

【主な出演者】
・黒沼爽子…能登麻美子
・風早翔太…浪川大輔
・矢野あやね…沢城みゆき
・吉田千鶴…三瓶由布子
・真田龍…中村悠一
・荒井一市…小野友樹
・胡桃沢梅…平野綾

【放映時間】 : 1話あたり23分 / 全25話
2ND SEASON…1話あたり23分 / 全13話



視聴動機

原作の漫画の読者だったので、そのまま流れで観始めました。

人物の絵や色づかい、オープニングとエンディングの音楽も作品にピッタリで、原作ファンでも気持ちよく観ることができました。

粗筋
主人公の黒沼爽子は、陰気な容姿が原因で「貞子」と呼ばれ避けられていますが、本当はとてもピュアで純粋な女の子です。

1人でいることに慣れていた爽子に、分け隔てなく接してくれる風早翔太というクラスメイトがいました。

彼に憧れ、恋心が生まれる中で、爽子は自分の殻を破っていきます。

各話題名と一言

注目出演者:能登麻美子…能登さんの声はとても魅力的で、優しく透き通った響きをしているのですが、主人公を演じる作品はあまり観たことがないので今回注目しました。

おそらく女性主人公で能登さんの声が当てはまるキャラクターがかなり少ないのだと思いますが、今作の主人公である黒沼爽子には本当にピッタリでした。

優しく純粋で、根っこにある明るさや前向きさを声から感じ取ることができました。



感想

「君に届け」のアニメは2シーズン制作されていて、2シーズン目で黒沼爽子と風早翔太の恋の行方がひとまず区切りのつくところまで描かれています。

原作漫画の10巻あたりまでですね。

ここまで制作してもらったことで、アニメとしてだけでも人にオススメできるまとまりのある作品になりました。

アニメの人物の絵などは原作に忠実にしてくださっているので、原作ファンも観やすいですし、何より注目したいのは「色」です。

調べてみると今作には「色彩設定」というものを担当した広瀬いずみさんという方がいらっしゃるようです。

アニメ化の醍醐味といえば「絵が動くこと」「音が出ること」「色がつくこと」ですが、色彩というのは作品の「雰囲気」を作り上げる重要なポイントです。

「君に届け」は爽やかな少女マンガなのですが、パステルカラーの可愛く淡い色合いが、より作品のピュアさを際立たせています。

1シーズン目は全25話で、原作の7巻あたりまでが描かれます。

初期の爽子は優しさと根の明るさはそのままに、長年の経験により身についた自己否定感があるせいで、そもそも恋をする精神段階ではありません。

あまりにピュアなので自分の風早への気持ちも恋だとわかっていません。

1シーズン目は、主に恋心の始まりと、クラスメイトにも避けられ1人だった爽子が、風早と出会うことで人と関わり、
友達ができ、高校生の日々を楽しく過ごすようになる姿が描かれます。

そこから2シーズン目に入り、学校生活を過ごすうえでの周りの人や環境が良くなったことで、風早と爽子の恋は本格的に動き始めます。

爽子は自分の風早への気持ちがどういうものか自覚しますし、その恋路を混乱させる男子も現れます。

波乱はありますが、彼らほど優しくピュアな人たちならば良い方向へ向かっていけるでしょう。

ここまで爽子サイドの気持ちの話の流れは話しましたが、風早くんは爽子ちゃんを好きなの? と気になる方もいると思います。

結論、彼のほうが先に爽子ちゃんを好きになってます。先にというより自覚したのが早かったという感じでしょうか。

彼はその容姿や性格からみんなに「爽やかな人」と言われていますが、本人曰く実際はそんなでもないようで、
私も彼を見ていて少なくとも恋愛面に関してはそこまで爽やかなわけではないなと思いました。

風早くんはけっこう嫉妬しますし、爽子ちゃんがピュアなことによる自覚のなさで、視聴者はどちらかというと風早くんがヤキモキする姿を多く観ることになります。

でもその姿が共感できてキュンキュンしますし、かっこいいと思います。
嫉妬してこその好きという気持ちというのもありますし、恋路に爽やかさなんていらないのかもしれません。

総合点: 89点




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