囲碁タイトルには永世称号はなく、名誉称号。その資格を獲得する条件をわかりやすく

囲碁に関する情報

囲碁と将棋はどちらもプロのことは棋士と呼ぶ等、共通する部分もありますが、全く異なることも少なくありません。

将棋では、羽生善治九段が永世7冠という偉業を成し遂げ国民栄誉賞を授与されました。

このニュースを聞いて、囲碁にも永世という称号があるのではないかと思われた人もいらっしゃったようです。

結論からですが、囲碁界のタイトルには永世称号はありません。

囲碁界のタイトルにも、将棋と同じようにタイトルを連続5期、あるいは通算10期獲得すると得られる称号がありますが、永世ではなく、本因坊タイトルを除き全て名誉称号となります。

将棋でも王座というタイトルだけは、永世ではなく囲碁と同じ名誉王座となります。

囲碁タイトルで名誉称号をえるための条件はタイトルごとに以下のような条件が設定されています。



囲碁タイトル別の名誉称号を授与される条件一覧

・名誉棋聖 連続5期もしくは通算10期

・●●世本因坊  連続5期もしくは通算10期
※本因坊の名誉称号に相当する称号については、後述します。

・名誉名人 連続5期もしくは通算10期

・名誉王座 連続5期もしくは通算10期

・名誉天元 連続5期もしくは通算10期

・名誉碁聖 連続5期もしくは通算10期

・名誉天元 連続5期もしくは通算10期

上記のように囲碁のタイトルにおいて、名誉称号が授与される条件は全て同一となっています。

将棋の永世称号の授与資格がタイトルによって、名人位(通算5期)、棋王(連続5期)というように異なるのに対し、囲碁のタイトルはすべて、タイトルの序列に関わらず、同じ基準とされていることが特長的です。

囲碁のタイトルで唯一、名誉称号でないのが本因坊戦です。

本因坊戦も以前は、「名誉本因坊」の称号を用いていましたが、1998年に「○○世本因坊」という称号に変更、現在に至っています。

最新の取得者である井山裕太九段は、二十六世本因坊文裕となります。

この二十六世本因坊文裕は雅号とされ、数字は取得順となっています。

井山九段のあとに取得すると二十七世●●となります。

○○世本因坊を取得した棋士

二十二世本因坊秀格 しゅうかく 高川格

二十三世本因坊栄寿 えいじゅ 坂田栄男

二十四世本因坊秀芳 しゅうほう 石田芳夫

二十五世本因坊治勲 ちくん     趙治勲

二十六世本因坊文裕 もんゆう 井山裕太

囲碁のタイトルでは、名誉称号は、現役で60歳以上に達したとき、もしくは引退時に名乗ることが可能ですが、例外として連続10期以上タイトルを獲得した場合は、その時点で名乗ることができます。

まとめ

①囲碁界のタイトルで連続5期、あるいは通算10期獲得すると名誉称号が授与されます。ただし、本因坊タイトルだけは、名誉称号ではなく、○○世本因坊となります。

②囲碁のタイトルにおいて、名誉称号・○○世本因坊が授与される条件は、連続5期もしくは通算10期となっています。



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