大阪公立大学(仮称)の新キャンパスの場所と学部・学科の配置をわかりやすく説明

建設・開発計画関連情報

2019年4月に大阪公立大学(仮称)の経営母体となる大学法人が統合され、いよいよ本丸である大阪府立大学と大阪市立大学との統合が実現することが確実になりました。

統合が実現した暁には、学生数約1万6000人となり国公立大学では東京大学に次ぐ規模、公立大学では全国一のマンモス大学が誕生します。

気になる統合後のキャンパスですが、大阪市城東区の大阪城公園駅近くの場所に新規に森之宮キャンパスを整備していますが、完成は2025年を予定しており、2022年の開学には間に合いません。

大阪公立大学(仮称)の教養課程を兼ね1、2回生が学ぶ森之宮キャンパスが学生を迎えるのは、2025年以降になります。

そこで、まず、2020年10月時点で確定している事項についてまとめてみました。



大阪公立大学(仮称)の現状 確定した事項

①開学時期
2022年4月

②学部・学科の新設
基幹教育機構、情報学研究科の新設

③初代学長
大阪公立大学(仮称)では、新大学学長予定者推薦会議を経て、初代学長予定者として
辰巳砂 昌弘 現公立大学法人大阪 副理事長 兼 大阪府立大学学長を選出しました。

学長予定者氏名: 辰巳砂 昌弘(たつみさご まさひろ)
任期: 2022年4月1日~2025年3月31日(3年間:予定)

④森之宮新キャンパスの新設
2025年度を目途にメインキャンパスとして大阪市城東区(森ノ宮駅~大阪城公園駅の東地区)に森之宮キャンパスを新設

⑤既存キャンパスの集約化
工学部 ⇒ 中百舌鳥キャンパスに集約
理学部 ⇒ 杉本キャンパスに集約
看護学部 ⇒ 阿倍野キャンパスに集約

メインキャンパスとなる森之宮キャンパスの場所と学部等の配置

★森之宮キャンパスの場所

・大阪市城東区(森ノ宮駅~大阪城公園駅の東地区)
最寄駅は大阪城公園駅になります。

★森之宮キャンパスに配置される学部・学科・研究科

・基幹教育
全学の学生が一堂に会して行う基幹教育は、他大学の教養課程のような位置づけ。
府大・市大の統合により設置した新大学にとって象徴的な存在。

・文学部・研究科

・医学部リハビリテーション学科・研究科

・生活科学部・研究科(栄養)

・情報学研究科(大学院)

・都市シンクタンク機能及び技術インキュベーション機能



中百舌鳥・杉本キャンパスに配置される学部・学科・研究科

・中百舌鳥キャンパスに配置される学部・学科・研究科
工学部 農学部 現代システム情報学部

・杉本キャンパスに配置される学部・学科・研究科
法学部 経済学部 商学部 理学部

ひと波乱ありそうな大阪公立大学の名称問題

★大阪大学が関わる大学名称問題

大阪公立大学は、大学の英語名を「University of Osaka」として特許庁に英語名の商標登録を申請しています。

これに対し、大阪大学は、海外では「University of Osaka」と呼ばれることが多く、混同される恐れがあるとして、特許庁に対して、大阪公立大側が申請した商標登録を認めないよう求める意見を2020年8月に提出しました。

今後、特許庁は混同が起きないかなどを1年程度かけて調べ、商標登録の判断を行う見込みで、特許庁の判断によっては、大阪公立大学の英語名が覆る可能性があります。

★大阪都構想が関わる大学名称問題

大阪市が進めている大阪都構想が実現した場合、大阪公立大学(仮称)が大阪都立大学になる可能性が出てきます。

しかし、元々東京都立大学という名称が石原元都知事の”鶴の一声”で”首都大学東京”に変更したものの、”大学名称が浸透しない”等の理由から、2020年4月から再び東京都立大学に名称が戻っています。

もし、大阪都構想が実現して、大阪都立大学とすると単に都立大学と呼ばれることが多い本家の?東京都立大学との間で大学名称問題が浮上する可能性があります。

大阪公立大学(仮称)の今後のスケジュール(予定)

2020(令和2)年
10月 新大学設置認可申請(法人→国)

2021(令和3)年
8月 新大学設置認可(国→法人)
9月 大学統合関連議案(定款変更)について、府議会及び市会に提案
10月 定款変更認可申請

2022(令和4)年
4月 新大学設置(新大学スタート)



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