将棋ウォーズでソフト指しが禁止とされていない理由と問題点について、アマ三段で
将棋ウォーズと将棋倶楽部24のどちらも利用してきた経験から、わかりやすくお伝えします。
将棋ウォーズと将棋倶楽部24は、どちらも将棋連盟が運営していますが、将棋倶楽部24は、当初から”ソフト指し禁止”をルールにしています。
私は、当初、将棋倶楽部24だけを利用していましたが、その後、将棋ウォーズを利用するようになりましたが、まず驚いたことは、将棋ウォーズでは、”ソフト指し禁止”が明文化されていないことです。
”ソフト指し禁止”が徹底している将棋倶楽部24
将棋倶楽部24では、”ソフト指し禁止”が徹底していて、発覚した場合、登録IDを抹消されてしまいます。
将棋倶楽部24は、”ソフト指しとは、特定個人が、将棋ソフトの指し手を入力し対局すること”と規定。ソフト指しは、他の会員に種々の迷惑になるとして、禁止しています。
将棋倶楽部24では、”ソフト指し禁止”を徹底するため、２４ソフト指し取締委員会まで設置して、日々の対局でソフト指しがおこなわれていないか監視・取締しています。
取締の対象になると、以下のように永久に将棋倶楽部24出禁になるという厳しさです。
★取締方法
将棋ソフトとの指し手一致率にて、将棋ソフトと認定
ソフト指しと認定された場合、会員のHNを削除。
その後、もし新規登録成功しても、同一人物と判明すれば即削除。
なぜ、将棋倶楽部24が”ソフト指し禁止”を徹底しているかというと、レーティング方式によるランク付けを行っているからです。
将棋倶楽部24では、初段等の段位もありますが、段位や級位よりも対局ごとに数字が変動するレーティングが重視されています。
ですので、”ソフト指し”をするような人を認めてしまうと、レーティング自体の信用性が失われるからです。
一方の将棋ウォーズでは、”ソフト指し禁止”についてルールとして明文化されていません。
将棋ウォーズの利用者の中に、ソフト将棋を利用したした人のIDをさらすようなことしている人を散見します。
ということは、将棋ウォーズ利用者には、”対局にソフトを使うのは反則”と考える人が少なからず居るからです。
ですので、個人的には、将棋ウォーズも”ソフト指し禁止”をルールとしたほうがよいのではないかと思います。
なぜなら、将棋ウォーズの初段や昇段・昇級を目標に努力している人が少なからずいるからです。
将棋ウォーズでは、”ソフト指し禁止”とされていない理由としては、以下のようなことが考えられます。
将棋ウォーズでは、”ソフト指し禁止”とされていない理由
①事実上の将棋ソフトといえる棋神を、対局中に有料で利用可能にしていること
②将棋ウォーズが、将棋倶楽部２４のように全会員を一律にレーティング方式によって棋力を対局ごとに数値化、ランクづけをおこなっていないこと
③将棋倶楽部２４と将棋ウォーズのどちらも利用してきた経験からですが、将棋倶楽部２４が腕に覚えのあるツワモノが集うネット場の将棋道場という志向なのにたいし、将棋ウォーズは、初心者にも敷居が低い”楽しむ将棋”趣向だから、”ソフト指し禁止”にしていないのではないかと思います。
④将棋ウォーズは、将棋連盟が立ち上げ・運営していますが、将棋倶楽部２４は連盟とは無関係の愛好家により運営されてきた経緯から、連盟が既存のルールやしきたりを尊重したということがあると思います。
まとめ
将棋ウォーズでは、対局中の”ソフト指し禁止”について明文化していません。
将棋ウォーズでは、”ソフト指し禁止”とされていない理由としては、事実上の将棋ソフトといえる棋神を、対局中に有料で利用可能にしていること、将棋倶楽部２４のようにレーティング方式を採用していない等の理由からです。
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