将棋ウォーズの芸術力を上げる方法をアマ三段の強豪?がわかりやすく解説

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将棋ウォーズで日々対局を重ねていくと、AIが棋力を段級位で判定するだけではなく、その棋力について、「攻撃力」「守備力」「芸術力」「早指力」「戦術力」「終盤力」の6つ観点から分析、棋力レーダーチャートで表示してくれます。

棋力レーダーチャートは、マイページから確認できますが、分かりにくいという声が最も大きいのが「芸術力」です。

特に「芸術力」については、他の項目と異なり、分かりにくい、そもそも何を意味しているのか不明という人も少なくありません。

そこで、今回は、「芸術力」とはそもそも何か?「芸術力」の上げ方についてアマ三段の強豪?の筆者がわかりやすくお伝えします。



そもそも「芸術力」とは何か?

「芸術力」とは、要するに独創的な戦法を用いて勝つことのできる能力を意味します。
逆にいうと、定跡にこだわらずに勝てる能力ということにもなります。

別の言い方をするとアマ強豪同士の対局でときどき見られる、いわゆる”力将棋”で勝てる能力ともいえると思います。

プロ棋士でいうと山崎隆之八段や真剣師から奨励会を経ずに入会試験に合格してプロ入りした、故花村元司九段のような将棋です。

特に故花村九段は、初手から何をしてくるかわからない上、ときどき鬼手を放つことで
妖刀と恐れられました。

故花村九段は、A級トップ棋士として活躍しましたが、大山康晴名人にはどうしても歯が立たず後に”定跡を学ぶことの大切さを感じた”と述懐しています。

ちなみに大山名人は、故花村九段に”花ちゃんの将棋はアマチュアだもんな”と言い放ったと伝えられています。

ですので、少なくともプロ将棋では、「芸術力」は筋の悪い・正統派でない将棋ととらえられているようです。



芸術力の上げ方について

芸術力を上げるためには、定跡にこだわらないのが第一条件ですが、当たり前ですがそれで勝てなくては、アップにはつながりません。

ですので、もし芸術力を上げることが昇級や昇段より優先順位が高いのであれば、自分の得意戦法を研究して、特に序盤の指してや王の囲い方にオリジナリティーを加えるといったことを繰り返すことで芸術力を上げていくことが可能になります。

経験からですが、終盤になると独創性は発揮しにくくなりますので、芸術力を上げるには序盤の局面が最大のポイントになります。

実際、私は腰掛け銀を得意にしていますが、序盤で相手の早繰り銀に対して、以前から研究していた筋違い角で対応し、勝利したら、芸術力を上げることができました。

ただ、注意したいことは、芸術力のアップと勝率が必ずしも正比例関係にあるわけではないことです。

すでにオリジナリティーのある戦い方を身に着けている方はともかく、そうでない方は、対局で試行錯誤をすることになりますので、その間、どうしても勝率は下がります。

経験からですが、「攻撃力」「守備力」が勝率とほぼ正比例関係にあるのに対し、芸術力は無関係とはいわないまでも、正比例関係にはあるとは言い難いですので、その点は注意して取り組むことが必要になります。

まとめ

・芸術力とは、対局で独創的な戦法を用いて勝つことのできる能力、定跡にこだわらずに勝てる能力を意味します。

・芸術力を上げるには序盤の局面が最大のポイント、そのためには自分の得意戦法を研究して、指し手にオリジナリティーを加えることが早道

・芸術力のアップと勝率は必ずしも正比例関係にあるわけではありません。



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