若草山の夜景の魅力とデートにおススメの時間について、奈良在住ん十年の筆者がわかりやすくご紹介します。
若草山(わかくさやま)は、奈良盆地の東にそびえる山です。
三つの笠を重ねたような形をしていることから「三笠山」(みかさやま)とも呼ばれており、奈良市のシンボル的存在です。山全体が芝で覆われているので、他県の人が見てもすぐに判りますよ。
高さは342メートル、33htの広さを持ち、昼間は、可愛い鹿たちが山内のあちこちで芝を食む姿が見られます。
若草山の夜景の魅力・楽しみ方とは?
視界を遮るものがないので、平城宮跡を中心とした奈良盆地~京都南部を一望することができます。
山麓には奈良公園の敷地が広がり、東大寺の大仏殿や、興福寺の五重塔、中金堂などが一望できます。
空気が澄む冬の晴天日には、肉眼で京都タワーまで確認することができますよ。
南に視線を移せば、二上山(にじょうざん)や大和三山(やまとさんざん)も望むことができます。
このように、視界がとても広い若草山。そこから見られる夜景は、新日本三大夜景の1つに数えられています。
若草山の山頂から見る夜景の光量は、決して多くはありません。しかし、上品でとてもロマンチックです。「古都奈良」という言葉が、ふさわしい美しさです。
若草山への行き方
若草山山頂へ行くには、新若草ドライブウェイを利用しましょう。
新若草ドライブウェイには3つのコースがあります。以下、それぞれのポイントについてご紹介します。
★高円山(たかまどやま)ドライブウェイ
桜の季節に訪れるのがおすすめ。道路わきに続く桜並木が、見事に咲き誇り、桜のトンネルを通ることができます。
『万葉集』にも詠われている高円山。コース途中の展望台からは、万葉集ゆかりの地が眺望できます。
★奈良奥山ドライブウェイ(※一方通行)
春日大社(かすがたいしゃ)の神域として、手付かずの自然が残る春日原生林は、国の天然記念物に指定されています。たくさんの石仏や、樹齢400年以上と言われる春日杉の巨木などが見られます。
遺跡や歴史好き、悠久の時の流れを感じたい人におすすめ。
ただし、道路が舗装されていないので注意してくださいね。
★新若草山ドライブウェイ
全長13kmほどのコース。特に景色が良いのが特徴です。コースの途中には、駐車スペースが点在しています。天気の良い日には、ゆっくりお弁当を広げるグループの姿も見られます。
若草山の夜景、デートにおススメの時間は?
若草山の山頂展望台は、昼間は家族連れが多いので、デートで行くなら夕方以降がおすすめ。
日没の頃に行くと、生駒~金剛山の連山の向こうに沈む夕日が、とても幻想的です。
山頂駐車場から山頂展望台までは、約300メートル。遊歩道はスロープで、フットライトも設置されていますが、念のために懐中電灯を持参すると安心です。
新若草ドライブウェイのアクセス方法・駐車場情報
・第二阪奈有料道路 宝来ICから、約40分
・西名阪自動車道or名阪国道天理ICから、約40分
コースによって到着時間は異なりますが、渋滞などがなければ、新若草ドライブウェイの入り口まで、大体40分程度で着くでしょう。
ただし、夜景デートの場合は、営業時間に注意しましょう。新若草ドライブウェイの3つのコースは、それぞれに営業時間が異なります。
奈良奥山コースと高円山コースは、17:00~18:30に営業終了します。
夜景を見に行くなら、新若草山コースを利用しましょう。
新若草山コースの営業時間は、~23:00(※季節により異なります。事前に公式HPにてご確認下さい)です。
山頂駐車場は無料で利用できます。心行くまで夜景を堪能できますね。
まとめ
若草山の山頂には、「鶯塚古墳」(うぐいすづかこふん)という史跡もあり、この古墳は『枕草子』に登場する「鶯陵」であるとも言われています。1000年以上の歴気があることが伺われますね。
また、桜や紅葉だけではなく、レンゲツツジなど、季節ごとにたくさんの花々を見ることもできます。
夜景デートを楽しんだら、日を改めて、ぜひ昼間にも訪れてみてくださいね!
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