東京国立近代美術館工芸館が2020年夏・金沢・兼六園近くに移転・開館

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東京千代田区北の丸にある東京国立近代美術館工芸館が2020年夏の東京オリンピック・パラリンピック開催前に金沢・「兼六園周辺文化の森」に移転し、開館します。

東京国立近代美術館の分館として1977年に開館した東京国立近代美術館工芸館は、金沢に移転後も政府関係機関の地方移転の趣旨を明確にするため、東京国立近代美術館工芸館として運営される予定です。




国立近代美術館工芸館の金沢への移転は、国の地方創生施策の一環である政府関係機関の地方移転によるものです。

移転先として金沢となったのは、工芸分野について歴史的、文化的蓄積を持つ石川県をはじめとする北陸地域の美術館や教育機関等との連携・協力等の拡充を通じ、一層の工芸美術の国内外への発信拠点を形成を図りたいという国・文化庁の意向によるものです。

現国立工芸館は、日本で唯一の国立の工芸を専門とする美術館で、石川県・金沢への移転により日本海側初の国立美術館が誕生することになります。

重要無形文化財保持者(人間国宝)や日本芸術院会員の作品約1,400点をはじめ、現工芸館が所蔵する日本の工芸の歴史を語るうえで欠かせない美術工芸作品約1,900点以上が東京から金沢に移転する予定です。

移転後、東京国立近代美術館では、残るデザインや工芸作品の収蔵管理を行うとともに、管理する作品の調査研究や展示、北陸地域との連携等を行うためにこれらを担当する室を設置する予定。



現段階での金沢移転予定作品の例 ・陶磁作品:富本憲吉 作「色絵金銀彩四弁花文八角飾箱」、他

・漆工作品:松田権六 作 「蒔絵螺鈿有職文飾箱」、他

・染織作品:木村雨山 作「訪問着 群」、他

・金工作品:佐々木象堂 作「型鋳銅置物 瑞鳥」、他

・竹工作品:飯塚琅?斎 作「花籃 宝殿」、他

・そ の 他:木工、ガラス、人形等

2019年秋までに建物を完成させ、その後、作品の展示や収蔵に必要な環境を整えるための準備期間を経て、2020年の東京オリンピック開催前のオープンを目指しています。

東京国立近代美術館工芸館 概要

・移転先場所
「兼六園周辺文化の森」

・建物
第九師団司令部庁舎と金沢偕行社を移築・活用

・開館日
2020年夏



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