ロンドン・ナショナル・ギャラリー東京展日程とチケット購入方法・一押し作品一覧

アート関連情報

ロンドン・ナショナル・ギャラリー東京展日程・会場・イベント内容とチケット購入方法・美術史専攻の筆者による一押し作品一覧をわかりやすくお伝えします。

史上初のロンドン・ナショナル・ギャラリー東京展が2020年3月3日から、東京上野の国立西洋美術館開催されます。

ロンドン・ナショナル・ギャラリー東京展の全61作品が日本初公開です。
作品すべてが主役級という豪華な展覧会です。

西洋絵画の歴史の残る傑作の優れた収集で名高いロンドン・ナショナル・ギャラリーの所蔵品をぜひご覧ください。



ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 東京展 開催概要

・開催期間:2020年3月3日(火)~6月14日(日)

・鑑賞可能時間:9:30~17:30
※毎週金・土曜日/9:30~20:00 
※入館は閉館の30分前まで

・休館日:月曜日(3月30日、5月4日は開館)

・会場:国立西洋美術館

・会場へのアクセス方法:
JR上野駅下車(公園口出口)徒歩1分
京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅下車 徒歩8分

・入場料:一般1,700円、大学生1,100円、高校生700円

・チケット販売場所:国立西洋美術館:午前9時30分~午後5時30分(金・土曜日は午後8時まで)

・店頭販売:セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ各店舗の端末にて、チケットぴあ店舗
・イープラス、読売新聞チケットストア、ローチケ、チケットぴあの各公式ウェブサイト
・公式チケットアプリ「美術展ナビ」



ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 東京展の主な展示作品

・カルロ ・クリヴェッリ『聖エミディウスを伴う受胎告知』 1486年 卵テンペラ・油彩・カンヴァス 207 x 146.7 cm

・レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 『34歳の自画像』 1640年 油彩・カンヴァス 91 x 75 cm

・クロード・モネ『睡蓮の池』 1899年 油彩・カンヴァス 88.3×93.1cm

・アンソニー・ヴァン・ダイク 『レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵夫人ドロシー』 1635年頃 油彩・カンヴァス 132.1 x 149 cm

・フランシスコ・デ・ゴヤ 『ウェリントン公爵』1812-14年 油彩・板 64.3 x 52.4 cm

・ヨハネス・フェルメール 『ヴァージナルの前に座る若い女性』 1670-72年頃 油彩・カンヴァス 51.5 x 45.5 cm

・フィンセント・ファン・ゴッホ『ひまわり』 1888年 油彩・カンヴァス 92.1×73cm





ロンドン・ナショナル・ギャラリー展のみどころ・特長とは?

特長

・ロンドンナショナルギャラリーの世界初の大規模所蔵作品展が開催されます。

・ルネサンス 期からポスト印象派の絵画の傑作が一挙に集結します。

・フェルメールやレンブラント、ゴッホなど美術史界の巨匠の日本初公開作品が見どころです。
・「イギリスとヨーロッパの交流」という視点からの構成にも注目です!

みどころ

本展覧会のみどころはなんといってもその質とボリュームです。

ロンドン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品が公開されることは世界初で、全61作品が全て日本初公開のもので、どれもフェルメールやゴッホなどの巨匠の作品ばかりとなっています。

また、展覧会の構成はルネサンス 期から出発し、オランダ絵画の黄金期、ヴァン・ダイクと イギリス肖像画、グランド・ツアー、スペイン絵画の発見、風景画とピクチャレスク、イギリスにおける フランス近代美術受容に終わり展覧会を見るだけで西洋美術史を一通り学べるようになっています。

西洋美術史初心者は本展覧会を入門に、中級・上級者は自身の知識と照らし合わせて観覧を楽しんではいかがでしょうか。

イベント情報

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展ではイベントも目白押しです。

・ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 プレミアムナイト(チケット完売)
 閉館後ゆっくり鑑賞が楽しめるプレミアムイベント。本展監修者によるミニレクチャー付
きです。
【会場】国立西洋美術館 展示室/講堂
【参加費】4000円 ※チケットはイープラスで販売(既に完売)
【解説者】国立西洋美術館 川瀬佑介主任研究員(本展監修者)
【期間】2020年3月25日(水)18:00~20:30

・「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」特別講演会
ロンドン・ナショナル・ギャラリー所蔵のゴッホの「ひまわり」が日本初公開となるのを記念し特別講演会が開催されます。

【パネリスト】圀府寺司・大阪大教授、鶴田真由さん(女優)、山田五郎氏(評論家)
【会場】よみうり大手町ホール(東京・大手町)
【申し込み】応募ページ
または、はがきに〒住所、氏名(ふりがな)、性別、年齢、電話番号、人数(2人まで)を明記し、〒101・0054東京都千代田区神田錦町1の8の11錦町ビルディング「ロンドン展」特別講演会事務局へ。2月3日(月)必着。
【定員】定員450名
【参加費】無料 
【期間】2020年2月17日(月)18:30~21:00

・ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 特別講演会(全4回)
【会場】国立西洋美術館 講堂(地下2階)
【定員】各回先着130名
【参加費】聴講無料 ※ただし聴講券と本展の観覧券(半券可)が必要です。
【期間】第1回 3月3日(火)14:00~15:30、第2回 4月11日(土)14:00~15:30、第3回 5月9日(土)14:00~15:30、第4回 5月23日(土)14:00~15:30

・スライドトーク(全4回)
展覧会の見どころや主な作品について、スライドを使って解説します。
【会場】国立西洋美術館 講堂(地下2階)
【定員】各回先着130名
【参加費】聴講無料 ※ただし聴講券と本展の観覧券(半券可)が必要です。
【解説者】中江 花菜(本展覧会アシスタント)
【期間】3月13日(金)、4月10日(金)、5月22日(金)、6月12日(金)各回18:00~(約30分)



ロンドン・ナショナル・ギャラリー東京展ライター一押し作品

ロンドン・ナショナル・ギャラリー東京展で展示される作品のうち、美術史専攻の筆者の個人的嗜好で一押し作品を選んでみました。ご参考まで

パオロ・ウッチェロ 『聖ゲオルギウスと竜』 1470年頃 油彩・カンヴァス 55.6 x 74.2 cm

ジャン=オーギュスト=ドミニク・アングル『アンジェリカを救うルッジェーロ』 1819-39年 油彩・カンヴァス 47.6×39.4cm

時代による「竜退治」の物語描写の違いに注目です!
パオロ・ウッチェロは初期ルネサンス の代表的な画家です。

『聖ゲオルギウスと竜』には当時画期的だった「遠近法」が巧みに用いられています。

一方、ドミニク・アングルは19世紀前半の新古典主義を代表する画家です。

ルネサンスと同様に古代の美に重きを置いている新古典主義ですが、両者の表現方法の差異に注目してみると時代による傑作の違いがわかると思います。

ルネサンスから20世紀までの絵画を一堂に鑑賞できるロンドン・ナショナル・ギャラリー展ならではの楽しみではないでしょうか。



まとめ

ロンドン・ナショナル・ギャラリーの所蔵作品は約2300点にものぼります。

何万点も所蔵するルーヴル美術館やプラド美術館などに比べると小さく思えるかもしれませんが、実はその所蔵作品の数々はどれも美術史の教科書とも言えるほど優れたものです。
ロンドン・ナショナル・ギャラリーは市民のための美術館として設立されました。

美術館・博物館の多くが王侯貴族の私的なコレクションルーム を出発点にしているのに対し、ロンドン・ナショナル・ギャラリーは市民を出発点としています。

そのため、収集家の趣味趣向に偏らない、「教科書的」な所蔵のラインナップとなっているのです。

ボッティチェリからフェルメール、レンブラント、エル・グレコ、ゴヤ、セザンヌ、ゴッホなど日本でも馴染みのある巨匠の絵画が一気に集結した本展は13世紀から20世紀初頭の傑作を一望するのに最適です。

ぜひ、会場へ足を運んでその真髄をご覧ください。



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