サブスクリプション(サブスク)とは?そのメリット・デメリットをわかりやすく

■サブスクリプションとは?

サブスクリプション(サブスク)とは、モノやサービスの署名による申し込みや予約を意味しています。

アメリカでも日本でも一般的な雑誌の予約購読や新聞の定期購読もサブスクリプションに該当します。

ですので、サブスクリプション自体は新しいサービスというわけではありません。




最近では、ブランドバックの借り放題、音楽聴き放題、女性向け服の提供というようにサブスクリプションの対象がモノや音楽等広がりを見せています。

特にブランドバックの借り放題のようなサブスクリプションは、以前なら考えられなかったサービス形態です。

こうした流れから、最近では、
”サブスクリプション(サブスク)=有料会員申し込みをすることで多くの商品や音楽等の著作物を一定期間、継続的に利用することが可能な定額制サービス”のことを意味するようになってきています。

近年、広がりを見せているサブスクリプションは、”所有せずに利用すること”を目的としたサービスです。

ここで注意したいことは、”利用すること”を目的としたサブスクリプションは、”利用者はサービスに対してお金を払うという仕組みのため、いくらお金を払ったところで、利用するバッグや服、著作物は自分のモノにはならないということです。

この点で、お金を払うことで新聞や雑誌が自分の所有物になる定期購読とは、サービスの性質が異なります。



■サブスクリプション(サブスク)のサービスの事例

★アメリカでの事例

現在、普及し始めているサブスクリプションサービスの先端事例といえるのが、アメリカのネット配信サービス大手のネットフリックス(Netflix)です。

ネットフリックスは、1999年に映画DVDを対象にしたサブスクリプションサービスを手始めに事業を拡大、190カ国以上で約4000万以上のタイトルの動画配信を提供しています。

現在では、FANGの1角を占めるアメリカを代表するネット配信企業にまで成長しています。

類似サービスとしては、Amazonプライム・ビデオ、Hulu(フールー)、U-NEXT等が知られています。

音楽の配信では、Apple MusicやSpotify(スポティファイ)が多くの利用者を獲得しています。

また、PDFファイルでお馴染みのアドビ社は、ビジネスの料金体系をサブスクリプションサービスを主体にしたことで業績を向上させることに成功しています。



★日本での事例

・バッグ借り放題サービス
ラクサス・テクノロジー社(広島)は、月額6800円でブランドバッグ借り放題というサービスを2015年に開始。
現在、会員数は当初の50人から約30万人まで増えています。

最近では、AIを用いて利用者の嗜好を把握することで、ユーザーに別のバッグの利用を提案するというところまでサービス内容が進化しています。

ユニークなサブスクリプションとして、ラーメンを対象にしたものもあります。

・ラーメンの食べ放題サービス
東京を拠点とするラーメンチェーンの「野郎ラーメン」は、月額制サービス「1日一杯野郎ラーメン生活」を2017年から開始。

利用者は、8600円(税別)で31日間有効のパスポートを購入すると、定番のラーメンが1日1杯食べられという内容。

1カ月に12回ラーメンを食べれば、元が取れてしまうということでラーメン好きに利用者が広がっています。



■サブスクリプション(サブスク)のメリットとは?

★利用者のメリット

①バッグや衣服等のモノを大量に持つ必要性が低下することで、モノを置くスペースや管理する手間から解放されること。

②原則、期間中は利用し放題のため、使えば使うほど金銭的な利益が増加すること。

③買うには敷居が高すぎて購入も使うことも難しかったブランド物が低価格で利用することが出来るようになること。

④サービスが気に入らなければ、いつでも解約できること。

★サービス提供企業側のメリット

①継続的な売上が見込めるため、経営の安定につなげられること。

②利用者の嗜好をAI等で分析することで、商品の提案等を通じて、利益の拡大を図れること。

③業界・業種問わず親和性があり、導入しやすいこと。



■サブスクリプション(サブスク)のデメリットとは?

★利用者のデメリット

①使わなくても解約しない限り、料金が発生すること

②サービス提供企業からの提案等で、必要以上にお金を使ってしまうリスクがあること。
③サービス提供企業側の都合で、月額料金が値上げされたり、サービスが終了するリスクがあること。

※実際、紳士服大手のAOKIが開始したスーツのサブスクリプションサービスである「スーツボックス」は、半年足らずでサービス終了になりました。

★サービス提供企業側のデメリット

①一定数の利用者を獲得するまで、赤字になりやすいこと

②利用者に解約されないために常に最新のサービスを提供し続ける必要があること

■まとめ

・サブスクリプション(サブスク)とは、”有料会員申し込みをすることで多くの商品や音楽等の著作物を一定期間、継続的に利用することが可能な定額制サービス”のことを意味します。

・サブスクリプションの利用者のメリットとしては、購入できないようなブランド物の商品をリーズナブルな価格で気軽に利用できること、衣服等を収容するスペースの確保がさほど問題にならなくなること等があります。

・サブスクリプションの利用者のデメリットとしては、サービス提供企業からのおススメ等で必要以上にお金を使うリスクがあること、企業側の都合により、突然サービスが停止されたり、値上げされたりすること等があります。



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