大坂なおみの激的な逆転優勝の記憶が鮮明に残る、全豪オープンテニスが2020年1月にメルボルンで開催されます。
今回は、”全豪オープン2020の賞金はいくら?税金はどうなる??”と題して、全豪オープン2020の賞金や税金等”お金”に関わる情報についてまとめました。
全豪オープン2020 優勝賞金はいくら?男女で同じ?税金はどうなる?
かつては、全豪オープンに限らず、テニスのグランドスラムと位置づけられている
ウインブルドン(全英)、全仏、全米とも男女に著しい賞金差が存在しました。
しかし、アメリカ女子プロテニス史上に残る名選手とされるビリー・ジーン・キング(通称キング夫人)が男子と同額の賞金を求める運動を展開したことが実を結び、2007年以降は、全豪オープンでも優勝賞金は以下のように男女で同額となっています。
2019年の賞金総額は6250万豪ドルで約46億2500万円と東証マザーズ上場クラスの新興企業のほぼ売上額に相当する金額です。
現在(2019年10月)の全豪オープンの賞金は以下の通りです。
※2020年の賞金額は未発表ですので公表され次第、更新します。毎年、賞金額は少しずつアップしていますが基本的には2019年の金額から大きな変動はないと思います。
全豪オープン優勝賞金は男女で同じ
シングルス優勝賞金金額
400万豪ドル 約3億円
※準優勝は半額
ダブルス優勝賞金金額
70万ドル 約5200万円
※準優勝は半額
混合ダブルス優勝賞金金額
17万5000ドル 約1300万円
※準優勝は半額
※豪ドル=74円で換算
全豪オープンの賞金を他のプロ球技と比較すると渋野日向子プロが日本人選手として初優勝したゴルフのグランドスラム全英オープンの優勝賞金約7000万円の約4倍となっているのが意外な感じがします。
ゴルフのほうが金持ちのスポーツというイメージが強いですが、賞金については、財布の紐が固いということでしょうか。
逆に全豪オープンのような世界的な大会で優勝しても混合ダブルスだと一人当たりの取り分が約650万円というのはショボイ感じはします。
全豪オープンの賞金額が男女同額について、シングルスの場合、女子が2セット先取で3セットで終了するのに対し、男子は3セット先取となっており、5セットまでもつれこむと試合時間が5時間に及ぶことも珍しくありませんので逆に男女不平等ではないかという見方も存在します。
全豪オープンにおける男女の賞金格差は解消されましたが、シングルスとダブルスの競技間の格差は厳として存在しています。
全豪オープンの賞金の税金はどうなる?
全豪オープンの開催国のオーストラリアの税制は、日本と同じ累進課税体系となっています。
錦織圭等の日本人選手やアメリカ在住の大坂なおみ選手だとオーストラリア税法上で非居住者扱いとなり、優勝した場合、最高税率の45%が適用されることになります。
シングルスの優勝賞金が日本円で約3億円ですから、優勝すると約1億3500万円の所得税が課せられます。
やはりメジャースポーツのテニスとなると賞金も税金もスケールが大きいと感じます。
豪ドルの値動きに注意?賞金は豪ドルのまま保有したほうがお得?
全豪オープンの賞金は豪ドルで支払われますが、このところ豪ドルの価格は低下中です。
2年前は1豪ドル=90円くらいでしたが、その後、長期低落基調となり現在は、70円台にまで下落しています。
同じドルといっても100円前後で比較的に安定している米ドルとは大違いです。
ですので、まったくの余計なお世話?ですが、オーストラリア人以外の選手が優勝したら、賞金は豪ドルのまま保有して、価格の上昇を待っていたほうが手取りが多くなる可能性が高いです。
もっとも大坂なおみ選手は、今では日清製粉やANAをはじめとしたスポンサーからのCM収入が賞金による収入を上回っていますので豪ドルのレートがいくらかなんてことは、興味すらないかもしれません。
全豪オープンの賞金は誰が出している?
2019年の場合、全豪オープンのメインスポンサーは韓国・現代自動車グループの起亜自動車でした。
全豪オープンの賞金の主な出し手は、メインスポンサーに加えテレビ放映権を購入した全世界のTV放送局等マスコミです。
日本ではそれほど人気があるとは言い難いテニスですが、世界的にみればメジャースポーツの1角を占めていますので、テレビ放映権は高くても、放映したいというテレビ局は多く、全豪オープン主催者は賞金の出し手には困らないのです。
これに加えて最前席なら約6万円する収容人員1万4000人を誇るロッド・レーバー・アリーナをはじめとした試合会場での観戦チケット収入が加わります。
放映権だけでも巨額の収入になりますのでそれに比べれば、賞金総額50億円なんて余裕で払える金額なのです。
全豪オープンの賞金をウィンブルドン・全米・全仏と比べてみるとどうなる?
各大会の花形競技であるシングルスの優勝賞金で比較すると以下のようになります。
※いずれも男女同額
優勝賞金での比較(いずれも2019年開催時における賞金額)
・全豪オープン
400万豪ドル 約3億円
・全英オープン(ウィンブルドン)
235万ポンド 約3億2000万円
・全米オープン
380万ドル 約4億2000万円)
・全仏オープン
230万ユーロ 約2億8200万円
賞金総額での比較(いずれも2019年開催時における金額)
・全豪オープン
6250万豪ドル 約46億円
・全英オープン(ウィンブルドン)
2810万ポンド 約42億円
・全米オープン
5300万ドル 約59億円
・全仏オープン
4266万ユーロ 約52億円
4大大会の賞金額は、やはり世界一の経済的な繁栄を謳歌しているアメリカが突出しています。
他の3つのグランドスラムはどんぐりの背比べのような感じです。
ただ、歴史的にはもっとも新しいグランドスラムである全豪オープンがオーストラリアの国や経済の規模を考えると良い賞金を設定しているのが目につきます。
4大大会の決勝で勝利を決めた瞬間、コート上に倒れこんで歓喜の表情を浮かべる選手は多いですが、桁違い野の賞金をもらえるのですから、理解できます。
まとめ
①全豪オープンの優勝賞金は、シングルスが約3億円、ダブルスが約5200万円、混合ダブルスは、約1300万円となっています。
②全豪オープンの優勝賞金は2007年から男女同額となっています。
③全豪オープンの優勝賞金の税金は、オーストラリア人以外の優勝者以外には非居住者扱いとなり、最高税率の45%が適用されます。
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