上野愛咲美女流棋聖が在籍するN高校は、囲碁部が全国レベルの強さ

囲碁に関する情報

上野愛咲美女流棋聖は、高校生にして16歳3か月・プロ囲碁界史上最年少の若さで女流囲碁のタイトルを獲得しました。

上野愛咲美女流棋聖が在籍するN高校や囲碁部についてわかりやすく説明します。



■上野愛咲美女流棋聖が在籍するN高校は、囲碁部が全国一の強さ

★上野愛咲美女流棋聖が在籍するN高校とは?

上野愛咲美女流棋聖は、現在、N高校2年に在籍しています。

N高校は、インターネット上の高校で、実際に通学するのは年に数日で良いというユニークなシステムの高校です。

あの天才女性フィギュアスケート選手の紀平梨花さんもN高校に在籍しています。
恐らく同学年のはずですが、ネットが主体の高校ですので面識はないのかもしれません。
紀平選手が練習に通う途中、車の中でスマホで授業を受けるシーンをテレビでみたことがあります。

上野愛咲美女流棋聖は、高校生といっても既にプロ棋士ですので、対局があれば、そちらを優先せざるを得ませんので、リアルの高校だとなかなか両立は難しいでしょう。

その点、将棋のプロ棋士でリアルの高校に通っているため、対局との両立に苦労している藤井聡太七段に比べ、恵まれた環境にあるといえるのではないかと思います。

★N高校は、囲碁部が全国レベルの強さ

N高校には、囲碁部がありますが全国レベルの強さを誇っています。

上野愛咲美女流棋聖が囲碁部のメンバーなら強いのは当たり前と思い勝ちですが、活躍しているのは他の生徒なのです。

実際、2019年7月に行われた第43回 文部科学大臣杯 全国高校囲碁選手権大会 全国大会に上野女流棋聖以外のN高等学校の生徒が女子個人戦に大阪代表として出場を果たしています。

また、2019年7月27日(土)~8月1日(木)に佐賀県内全市町で開催された文化庁主催「第43回 全国高等学校総合文化祭 2019さが総文」では、N高等学校の生徒が囲碁部門女子個人戦に出場し、4位に入賞しています。



★高校囲碁の強豪、灘高校との対抗戦でも勝利

全国一の進学校として知られる兵庫県の灘高は、その囲碁部が全国レベルの強豪で、高校生を対象にした囲碁の大会で上位の成績を収めています。

その灘高校囲碁部とN高校囲碁部がドワンゴ社主催で、灘高vs.N高の「第1回 囲碁NN戦」という対抗戦を2018年10月に実施、N高が灘高に2勝1敗で勝ち越しました。

この対抗戦には、上野愛咲美 女流棋聖の他にやはり囲碁プロの広瀬優一 新人王も参加しました。

いくら灘高囲碁部が強くてもプロ相手に勝てるわけがないと思われるかもしれませんが、実力差を考慮してハンディをつけての対局が行われましたので、ほぼ同等の戦いとなったうえでの勝利です。

それにしてもネット上の高校とはいえ、囲碁部に2人の現役プロがいるとは普通の高校では考えられないことです。

N高校囲碁部の普段の活動はネット上の高校ということで、オンライン囲碁対局サービスを活用しているようです。

★N高囲碁部の活動内容とは?

N高囲碁部は、問上野愛咲美 女流棋聖の師匠である藤澤 一就八段を特別顧問にオンライン囲碁対局サービス「幽玄の間」を用いて、部員同士で囲碁のネット対局を行い、棋力の向上に努めています。

もしかしたら、同じ囲碁部員といってもリアルの囲碁の全国大会の会場で初めて顔を合わせるような関係なのかもしれません。

ネットがない時代なら考えられない部活動です。

★苦手な科目は数学?

上野愛咲美女流棋聖は、インタビューで高校生活について尋ねられたときに”苦手科目は数学”というような受け答えをしていました。

囲碁は、要するに盤上の陣取り合戦ともいえますので、囲碁を図形にみたてれば空間感覚や立体的な感覚が磨かれると思いますので、数学でも幾何が得意ではないかと思いましたが”数学が苦手”とは意外な感じです。



■上野愛咲美女流棋聖の最近の目覚しい活躍ぶり

上野愛咲美プロは、2018年に第21期女流棋聖戦において16歳3か月という史上最年少の若さでタイトルを獲得し、一躍注目を集めましたが、その後も目覚しい活躍をみせています。

★七大タイトル保持者の男性プロ棋士に勝利

上野愛咲美女流棋聖は、早碁のタイトル戦の第28期竜星戦決勝トーナメント2回戦で村川大介十段(28)に勝ち、女性棋士として初めて全棋士に参加資格のある棋戦でベスト4進出を果たしました。

そもそも女性棋士が村川大介十段のような七大タイトル保持者に勝利するのはめったになく、2002年に当時の小林泉美女流本因坊が第50回NHK杯で羽根直樹天元(当時)を破って以来の快挙です。

★第38期女流本因坊戦の挑戦者に

2019年10月から5番勝負が行われる第38期女流本因坊戦の挑戦者に決定。藤沢里菜女流本因坊(20)に初挑戦します。

また、NHK杯囲碁トーナメントでも一回戦で男子トップクラスの蘇耀国九段に勝利しています。

高校2年生にして、早くも男性棋士を含めたプロ囲碁界で強豪の地位を築きつつある上野愛咲美女流棋聖は、今後、次々と女性棋士初の記録を打ち立てていくのではないかと思います。

囲碁界は、将棋界と異なり、囲碁世界一を競う国際的な大会もありますので、いずれ、国際的にも活躍することを期待したいです。

■まとめ

①上野愛咲美女流棋聖は、ネット上の高校、N高校2年に在籍

②上野愛咲美女流棋聖はN高校囲碁部に在籍、高校囲碁全国レベルの強豪の灘高校囲碁部との対抗戦に出場、N高校の勝利に貢献しました。



コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました