私は、将棋歴ン十年のアマ三段の強豪?です。
小学校時代、クラスで突然始まった将棋ブームのため、駒の動かし方も知らないレベルから将棋を始めました。
その後、将棋にはまり、約1年で初段になった経験を基に将棋 初段になるための最短の5つの方法をソフト将棋の活用方法等、具体的に説明します。
経験からですが、最短で初段になるための方法には以下の5つの方法があります。
最短で初段になるための5つの方法
①自分より強い人と対局する
②得意戦法を確立する
③次の一手にコンスタントに取り組む
④3・5・7手詰みレベルの詰将棋に取り組む
⑤将棋教室に通う
①から⑤について、以下で具体的な方法をわかりやすく説明します。
自分より強い人と対局する具体的な方法
私が将棋に熱中した時分には、ソフト将棋なんて影も形もありませんでした。
その時、将棋の上達方法を尋ねたら、ほぼ全員から、”対局を出来るだけ毎日、それも自分より強い人と指すとよい”というアドバイスが返ってきました。
ですので、東京将棋会館の道場に行ったりして実践を積み重ねました。
今は、無料で利用できる将棋ソフトがありますので、道場に行かなくても、”自分より強いレベルで対局する”ことができます。
将棋ソフトは幾つもありますが、お勧めしたいのが”きのあ将棋”です。
きのあ将棋の活用法
きのあ将棋は、将棋のレベルが、入門者向け・ 初級者向け・中級者向け・上級者向けときめ細かく設定されていますので、自分の棋力の把握、向上にうってつけです。
きのあ将棋のユニークなところは、同じ中級でも”三間、四間の振り飛車の使い手”、”正統なオールマイティ居飛車党”、”右四間が得意な攻撃的タイプ”等キャラクターが多彩なことです。
ですので、今日は中級レベルの居飛車党と対局というようなことが可能です。
また、相手がソフトですので自分の得意戦法を試してみると、振り飛車ばかり指してみる、というような利用も可能です。
きのあ将棋で中級レベルのコンピューター棋士に勝ち越せるようになれば、初段と同等以上の棋力があるものと推定できます。
きのあ将棋は、無料でダウンロードすることなくスグ利用できます。
とりあえず、一番下のレベルとの対局を始めてみることをお勧めします。
https://syougi.qinoa.com/ja/
将棋ソフトではなく、ネットを通じて、リアルに対戦したいというと有力なのは、将棋ウォーズと将棋クラブ24になります。
将棋クラブ24はレベルが高すぎる感じですので、初段を目指す人にはお勧めできません。
ですので、ある程度、棋力が向上してきてからは、日本将棋連盟が運営する将棋ウォーズの利用をお勧めします。
将棋ウォーズの活用法
きのあ将棋と将棋ウォーズの違いは、主に3つあります。
具体的には、将棋ソフトではなく、生身の人間と対局する、時間制限がある、日本将棋連盟から正式に初段に認定されることが可能ということになります。
制限時間は、10分切れ負け、3分切れ負け、10秒将棋の3種類設定されています。
この制限時間ごとに級や段が設定され、対局を重ねるごとに昇級していきます。
ただ、通常のリアル対局では、10分切れ負け、3分切れ負け、のような設定はありません。
この切れ負けは、例え自分がほぼ勝利しそうな局面でも、時間オーバーしたら負けになってしまうというシステムです。
NHK杯将棋のように10分オーバーしたら、1手30秒以内で指せば良いというわけではありません。
経験からですが、この切れ負けは、慣れないうちは、かなりキツイです。
ですので、最初は制限時間が一番長い10分から始めることをお勧めします。
https://shogiwars.heroz.jp/web_app/standard/
得意戦法を確立する~お勧めは振り飛車戦法~
一般にプロ棋士の間では、居飛車戦法が正統派と看做され、振り飛車は非主流派のような位置づけとなっています。
ですが、プロを目指すのでない限り、振り飛車をお勧めします。
振り飛車は、以前からアマには人気が高いです。
人気の秘密は王の囲い方がわかりやすいからです。
振り飛車には、四間飛車、三間飛車、向い飛車、中飛車とありますが、王の囲い方は、原則として美濃囲いという囲い方で共通しています。
美濃囲いは、下記のように飛車とは反対方向に王が移動して、銀を脇に配置、その上下を金で固めるというように囲い方がわかりやすいのです。
対して居飛車だと矢倉・腰掛け銀・横歩取り・相掛かり・対振り飛車と戦法が異なると王の囲い方も全く違う陣形になります。
初心者は、攻めよりも守りがどうしても弱くなりがちですので、王の囲い方(守り方)がわかりやすい振り飛車をお勧めします。
ただ、振り飛車でも中飛車と向かい飛車は、初心者には難しいので、四間飛車か三間飛車に取り組むと良いでしょう。
私も初心者から初段まで、ほとんど四間飛車で対局しました。
次の一手にコンスタントに取り組む
対局以外の将棋の上達法というと詰将棋と次の一手になります。
ただ、初段以下のレベルでは、詰将棋よりは、まず次の一手に取り組むと良いでしょう。
詰将棋は、実戦では現れないような局面設定なのに対し、次の一手は、実際に対局でよく現れる局面で
考えることになりますので詰将棋より実戦力を身に着けやすいです。
次の一手に関する本は幾つも出ていますが、以下の本が上達に役立つと思います。
|
3手~7手レベルの詰将棋に取り組む
詰将棋といっても、初心者向けから有段者でも簡単には解けないレベルまで様々です。
あまり高度な詰将棋になると、実際に対局する将棋とは全く別のジャンルのような超マニアックな世界になりますので深入りしないほうが良いでしょう。
詰将棋にはまるという人もいますが、そうなると詰将棋が主でたまに対局するというようなスタイルが多いです。
初段を目指すレベルであれば、せいぜい7手詰み程度のレベルを解くことが出来るようになれば十分です。
詰将棋に関する本は幾つも出ていますが、以下の本が上達に役立つと思います。
|
将棋教室に通う
現在は、新型コロナで制約が多く難しいかもしれませんが、将棋教室に通うことも初段への近道です。
将棋教室は上達の早道を教えるスキルがありますので、自己流に陥り、棋力の向上が停滞するといったことが
避けられます。
また、将棋教室の良い点は、リアルの将棋仲間をつくりやすいことです。
リアルの将棋友達と将棋ウオーズを利用して友達対局することも可能です。
将棋に限らず、仲間がいたほうが刺激になり、上達にも良い影響を与えます。
ですので、将棋教室に通うことで初段への壁を破る時間を早くすることが可能です。
将棋教室は、日本将棋連盟が運営するスクールがカリキュラムや指導ノウハウが充実していますのでお勧めします。
近くに日本将棋連盟が運営するスクールがない場合は、全国各地の文化センターや将棋道場で運営する将棋教室を利用するのも良いでしょう。
コメント