2019年現在のイスラム教国は、以下の通りです。
2019年現在ですが、これから新たに国のメインの宗教がイスラム教となる国は独立・分離等でもない限り増えないと思いますので、下記の状況が激変するということはないと思います。
■イスラム教国一覧
★中東・西アジア地域のイスラム教国一覧
・アフガニスタン・イスラム共和国(人口 2,916万人)
イスラム教(主にスンニー派のハナフイ学派,ハザラ人はシーア派)
・バーレーン王国(人口150.3万人)
イスラム教
・イラン・イスラム共和国(人口 8,000万人)
イスラム教(主にシーア派),他にキリスト教,ユダヤ教,ゾロアスター教等
・イラク共和国(人口約3,827万人)
イスラム教(スンニ派,シーア派),キリスト教他
・ヨルダン(人口945.5万人)
イスラム教 93%,キリスト教等 7%
・クウェート国(人口475万人)
イスラム教
・オマーン国(人口465万人)
イスラム教 (イバード派が主流)
・パレスチナ(人口495万人)
イスラム教(92%),キリスト教(7%),その他(1%)
・カタール国(人口271万人)
イスラム教
・サウジアラビア王国(人口3,294万人)
イスラム教
・シリア・アラブ共和国(人口2,240万人)
イスラム教
90%(スンニー派 74%、アラウィ派、ドルーズ派など 16%)
キリスト教10%
・トルコ共和国(人口8,200万人)
イスラム教(スンニ派,アレヴィー派)が大部分
その他ギリシャ正教徒,アルメニア正教徒,ユダヤ教徒等
・アラブ首長国連邦(人口940万人)
イスラム教
・イエメン共和国(人口2,892万人)
イスラム教(スンニー派及びザイド派(シーア派の一派))
★アジア地域のイスラム教国一覧
・バングラデシュ人民共和国(人口 1億6,365万人)
イスラム教徒88.4%,その他(ヒンズー教徒,仏教徒,キリスト教徒)11.6%
・ブルネイ・ダルサラーム国(人口42.1万人)
イスラム教(国教)(78.8%),仏教(8.7%),キリスト教(7.8%),その他(4.7%)
・インドネシア共和国(人口 約2.55億人)
イスラム教 87.21%,キリスト教 9.87%
・マレーシア(人口3,200万人)
イスラム教(連邦の宗教)(61%),仏教(20%),儒教・道教(1.0%),ヒンドゥー教(6.0%),キリスト教(9.0%),その他
・モルディブ共和国(人口40.7万人)
イスラム教
・パキスタン・イスラム共和国(人口 2億777万人)
イスラム教(国教)
★北アフリカ地域のイスラム教国一覧
・アルジェリア民主人民共和国(人口4,220万人)
イスラム教(スンニ派)
・ジブチ共和国(人口94.2万人)
イスラム教(94%),キリスト教(6%)
・エジプト・アラブ共和国(人口9,304万人)
イスラム教,キリスト教(コプト派)
・リビア(人口638万人)
イスラム教(スンニ派)
・モーリタニア・イスラム共和国(人口430万人)
イスラム教(国教)
・モロッコ王国(人口3,574万人)
イスラム教(国教)スンニ派
・ソマリア連邦共和国(人口1,400万人)
イスラム教
・スーダン共和国(人口4,053万人)
イスラム教,キリスト教,伝統宗教
・チュニジア共和国(人口1,153万人)
イスラム教スンニ派
★南アフリカ地域のイスラム教国一覧
・コモロ連合(人口81.4万人)
イスラム教
・ガンビア共和国(人口204万人)
イスラム教(90%)、キリスト教・伝統宗教(10%)
・ギニア共和国(人口1,240万人)
イスラム教,キリスト教,伝統的宗教
・マリ共和国(人口1,799万人)
イスラム教(80%),伝統的宗教,キリスト教
・ニジェール共和国(人口2,148万人)
イスラム教,キリスト教,伝統宗教,無宗教
・セネガル共和国(人口1,541万人)
イスラム教95%,キリスト教5%,伝統的宗教
・シエラレオネ共和国(人口756万人)
イスラム教60%,キリスト教10%,アニミズム信仰30%
★ヨーロッパ地域のイスラム教国一覧
・アゼルバイジャン共和国(人口990万人)
主としてイスラム教シーア派
・カザフスタン共和国(人口1,840万人)
イスラム教(70.2%),ロシア正教(26.3%)
・キルギス共和国(人口610万人)
主としてイスラム教スンニ派
・タジキスタン共和国(人口610万人)
イスラム教スンニ派
・ウズベキスタン共和国(人口3,240万人)
イスラム教スンニ派
・アルバニア共和国(人口289万人)
イスラム57%,ローマカトリック10%,正教7%
・コソボ共和国(人口180.5万人)
イスラム教(主にアルバニア人),セルビア正教(セルビア人)等
■まとめ
イスラム教というと発祥の地、アラビア半島を中心とした中東の宗教というイメージが強いですが、アフリカ、アジア、ヨーロッパの一部までイスラム教を国教とする国が分布しています。
実際、世界で最もイスラム教徒が多い国は、東南アジアの大国、インドネシア,次いでパキスタンと発祥の地から地理的に遠い、アジアの国が信者数上位を占めています。、
また、ヨーロッパのイスラム教国がほぼすべて、ロシアの影響が強い国であることも特長的です。
イスラム教の2大宗派、スンニ派とシーア派では、スンニ派の国が圧倒的に多くなっています。
最もシーア派の信者が多いのはイランです。
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