ブイヤベースは、南フランスのプロヴァンス地方の名物鍋料理として知られています。
漁師がとれたての魚を大きな鍋に入れて作った料理で、サフランやガーリック風味が特徴です。
日本でいえば、寿司やで人気のあら汁のようなものでしょうか。
ブイヤベースは、中華料理の「ふかひれスープ」やタイ料理の「トムヤンクン」と世界3大スープとして世界的に有名ですが、ブイヤベースの意味と由来を知っている人は少ないようです。
ブイヤベースの意味と由来は、以下の通りです。
■ブイヤベースの意味と由来
①ギリシャ料理が由来
ブイヤベースの由来はギリシャ料理「カカヴィア」にあるとされています。
「カカヴィア」は、鉄製の鍋に魚介類やトマト、玉ねぎにオリーブ油を加えて煮込んだ料理です。
東京のギリシャ料理専門店のメニューにも「カカヴィア」の名を確認することができます。現在でも、ギリシャ料理店では”ブイヤベース”とは呼ばないようです。
②「カカヴィア」がフランスに伝わり、フランス語のネーミングで認知
ギリシャの鍋料理「カカヴィア」の評判がフランスに伝わったことで、南フランスのプロヴァンス地方を中心に似たレシピによる料理が広まっていきました。
その過程で「煮立たせる」と「火を弱める」という2つの意味を持つフランス語の”ブイヤベース”がギリシャ由来の鍋料理の名前として定着していき、現在に至っているとされています。
ギリシャ料理といってもどんな料理なのか思う浮かばない人が多いと思いますが、ブイヤベースのような代表的なフランス料理の由来がギリシャにあるというのは意外な感じで興味深いと思います。
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