今回はアニメ「のだめカンタービレ」を観ての感想を話していきます。
【作品のキーワード】
「ピアノ」「音楽」「恋愛」「ギャグ」「オーケストラ」
作品の属性情報
【作者】: 二ノ宮知子
【監督】: カサヰケンイチ / 2期以降:今千秋
【公開日】: 2007年
【アニメーション制作】: J.C.STAFF
【主な出演者】
・野田 恵…川澄綾子
・千秋真一…関智一
・フランツ・フォン・シュトレーゼマン…小川真司
・エリーゼ…川上とも子
・峰 龍太郎…川田紳司
【放映時間】: 1話あたり23分
第1期: 全23話
第2期: 全11話(巴里編)
第3期: 全11話(ファイナル)
視聴動機
私が小学生のころドラマ版が放映されていて大好きでした。
アニメ版もあると大人になって知り、ちょうどそのころ作業をしながら観れるアニメを探していたので、そのまま観始めたことが視聴のきっかけです。
あらすじ
音大生の千秋真一は有名な音楽一家の息子です。
彼は指揮者を目指していましたが、飛行機に乗れなくなり、日本でくすぶっていました。
そんなある日、倒れていたところを同じ大学の学生である野田恵に助けられます。
そこから千秋はヴァイオリニストの峰龍太郎や打楽器奏者など様々な人と関わることになります。
注目出演者: 関智一…関智一さんはベテランの声優さんで、今回は千秋真一の声を担当しています。
若手の声優さんと絡む機会も多いので声優が好きなら知らない人はいないと思います。
ゲームが好きな人であればFGOのギルガメッシュ役などでご存じの方が多いかもしれません。
関さん本人が出られている番組を見たことのある人はわかるかもしれませんが、かなりめちゃくちゃな人です(いい意味で)。
ですがひとたび演技となると、本当に別人なのではと思えるほどキャラクターに生命の宿る仕事をされます。
感想
のだめカンタービレのアニメは原作の漫画に沿っており、1期から3期までの計45話が制作されています。
それぞれのシーズンごとに話していきたいと思います。
【第1期】
第1期はある種の「日本編」と言えると思います。
千秋真一という優秀な音大生が、野田恵というピアニストに出会い、飛行機を克服するまでの話です。
のだめカンタービレの物語は、千秋真一の指揮者としての成長と、野田恵(以下ノダメ)というピアニストの成長が同時に進行していきます。
お互い相手の姿に圧倒されたり、音楽家として尊敬したり、教わったり、様々な状況と音楽を経て二人の関係性も変わっていきます。
重要な展開としては、千秋の方は学生のオーケストラの指揮をすることになり、これが彼にとって転機になります。
ノダメの方も国際コンクールに出場することになりますが、ノダメは幼少期の経験などから、ピアニストになりコンクールに出場したり有名になることに対して積極的ではありません。
ノダメにどのような心の変化があるかも必見です。
【第2期】
第2期は巴里編になります。
パリへとやってきた千秋とノダメの2人と、パリの地で出会う愉快な仲間が物語を進めます。
千秋はボロボロのオーケストラの指揮者を務めることになり、ノダメは現地の音楽学校へ通い始めます。最初は言葉すらわからなかったノダメも、
人柄の良さも相まってだんだんと友達ができ、生活になじんでいきます。
千秋のオーケストラについては、本当にボロボロだった状態から立て直し始めるあたりまでが描かれます。
【第3期】
巴里編が千秋の物語だとすると、第3期(フィナーレ)はノダメの物語と言えるでしょう。
オケの指揮者として着実に歩んでいく千秋と、コンクールに出させてもらえず、学校の課題もうまくこなせないノダメ。
実はノダメは「千秋先輩のオーケストラとピアノで共演する」というのが目標になってしまっていて、
彼女の音楽をそばで見守る人たちは「千秋との共演が達成されたら彼女はピアノを弾かなくなるのではないか」ということを心配していました。
そんなとき、重大な事件が起こります。ノダメがピアノと、音楽とどう向き合っていくのか。ぜひ見守ってください。
物語の一幕で、千秋が「俺とノダメが出会ったのは、俺が指揮者として世界に羽ばたくためではなく、
あいつをこの舞台まで連れてくるために、神様が俺を日本に留めていたんだ」という趣旨の話をします。
長い時間をかけて千秋のたどり着いた答えに、本当に感動しました。
総合点: 88点
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