輪るピングドラム(監督 幾原邦彦)を観ての感想やあらすじ

アニメ評価・感想・あらすじ

今回は,アニメ「輪るピングドラム」を観ての感想やあらすじ話していきたいと思います。




作品の属性情報

【原作】…イクニチャウダー

【監督】…幾原邦彦

【公開日】…2011年

【制作会社】…Brain`s Base、ピングループ

【主な出演者】
・高倉冠葉…木村昴       
・多蕗桂樹…石田彰
・高倉昌馬…木村良平    
・時籠ゆり…能登麻美子
・高倉陽毬…荒川美穂    
・夏芽真砂子…堀江由衣
・萩野目苹果…三宅麻理恵    

【放映時間】 : 1話あたり24分/ 全24話

【作品のキーワード】
「幾原邦彦」「不思議」「シュール」「罪と罰」「子供たち」「ペンギン」「愛」「カラフル」

視聴動機

 個人的に内容に伏線があり考察をしていくタイプのアニメが好きなのですが、
あるときこの作品の考察をしている記事を読んでとてもおもしろそうだと思い、それをきっかけに見始めました。

あらすじ

子供3人だけで暮らしている高倉家。兄二人は体の弱い妹をとてもかわいがっています。

ある日3人は水族館へ行きます。楽しんでいましたが、そこで妹の陽毬は倒れてしまいます。

もう助からないというそのとき、水族館で買った帽子が陽毬にとりつき、不思議な力により陽毬の命は助かります。
そして帽子として陽毬の意識を乗っ取った存在は、兄二人に言うのです。

「この娘を助けたければ、ピングドラムを探せ」と。

【各話タイトルと一言】

第1話 「運命のベルが鳴る」
    …高倉家の3兄弟妹が水族館へと出かけます。
第2話 「危険な生存戦略」
    …妹を助けるため、兄二人はピングドラムを探し始めます。
第3話 「そして華麗に私を食べて…」
…華麗とカレーが掛かっています。
第4話 「舞い落ちる姫君」
…苹果が多蕗とのデートに励みます。
第5話 「だから僕はそれをするのさ」
…冠葉は叔父と向かい合います。
第6話 「Mでつながるわたしとあなた」
…苹果は日記を貸す代わりに昌馬に手伝いをさせます。
第7話 「タマホマレする女」
…苹果ちゃんやばいです。
第8話 「君の恋が嘘でも僕は」
…苹果ちゃん本当にやばいです。
第9話 「氷の世界」
…第1話で陽毬がいなくなったときどこにいたのか判明します。
第10話「だって好きだから」
…事故に遭った昌馬に、苹果ちゃんは落ち込みます。
第11話「ようやく君は気がついたのさ」
…昌馬は自分たちをつないでいるものに気が付きます。
第12話「輪る僕たちの輪」
…それは16年前のことでした。
第13話「僕と君の罪と罰」
…命尽きる陽毬、そこへ現れたのは?
第14話「嘘つき姫」
…さすがです! サネトシ先生!
第15話「世界を救う者」
…ゆりの過去が語られます。
第16話「死なない男」
…真砂子のメイドは素顔がかわいいです。
第17話「許されざる者」
…陽毬は本当にいい子なんです…
第18話「だから私のためにいてほしい」
…多蕗の過去が語られます。
第19話「私の運命の人」
…陽毬の運命の人は誰でしょう。
第20話「選んでくれてありがとう」
…陽毬と昌馬の小さい頃の記憶です。
第21話「僕たちが選ぶ運命のドア」
…罰を背負う子供たちがいます。
第22話「美しい棺」
…子供たちは選択していきます。
第23話「運命の至る場所」
…昌馬も陽毬の大切な人です。
第24話「愛してる」
…愛とは与えること、感嘆です。

注目出演者:木村昴…木村さんはジャイアン役として有名でしたが、この作品で初めてジャイアン役以外を演じることになりました。

その時期の話なので、確かに初見では声の演技に違和感を覚えることがあるかもしれませんが、何度も観るうちとても味わい深くなります。



感想

輪るピングドラムという題名だけ聞くと、ピングドラムって何? 

というのが疑問として最初に沸くと思いますが、どちらかというと「輪(まわ)る」ってどういうこと?というのが、この物語の重要点になってきます。

後まで見終わると、なるほど、うまいタイトルだ、と感じます。

この作品には重要な軸となる「高倉家を取り巻くストーリー」が1本あり、それがわかると理解が早いのですが、その軸は主人公たちの日常描写や騒動に紛れていて、
あまりアニメに慣れていない人には読み解くのが難しいものになっています。

最初の段階で脱落してしまう人も多いです。
逆にそれを読み解いたり考察するのが大好きな人には大好物になる作品ですね。

幾原監督の作品にはそれぞれ象徴となるような動物が登場する、という話を聞いたことがありますが、この作品に出てくる動物はペンギンになっています。(ウサギもかも?)

主要キャラクターそれぞれに1体ペンギンが引っ付いている感じなのですが、それぞれのキャラクターの内面を表すような動きをとっていたり、行動を手伝ってくれたり、かわいい存在です。

1シーズン12話が基本ですが、やはり輪るピングドラムも12話以降でガラッと変わり、これまでの話で積み上げてきた謎や伏線ごと巻き込んでの怒涛の展開になっていきます。

彼らが何でそんな行動を、生き方をしていたのか。だんだんと明かされていきます。
ピングドラムとは何なのか、まわりまわってどこへ行くのか。乞うご期待です。

・総合点 : 96点




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