”あぶら”を漢字で書くと油と脂の2種類あります。
日常生活でよく見聞きする油を使った表現は”火に油”、”水と油”、
脂を使った表現は、”肉の脂身”、”脂ぎる”等があります。
このように表現により、油を使ったり、脂を使うのは、油と脂の意味に違いがあるからですが、具体的にどう違うかというと以下のようになります。
油と脂の意味の違いとは?
油と脂の意味の違いは、常温による状態の違いによっています。
具体的には、油=常温で液体、脂=常温で固体ということになります。
・油の例
サラダ油、ゴマ油、石油
・脂の例
脂身、樹脂
”油っこい”はなぜ脂でなく油を使う?
”この食べ物油っこい”という言い方、日常生活でよく使われますが、なぜ脂でなく油となるかというと、食べ物を調理する過程でサラダ油、ゴマ油のような食用油を使用しているからです。
脂ぎった男は居てもと油ぎった男は居ない?理由とは
イケメンの究極の?反対語?である?脂ぎった男は、巷に少なからず?いるようですが、なぜ油ぎった男とは言わないのでしょうか?
脂を使った文例としては、
”お腹を壊して脂汗をかいた”、”顔のテカリが気になったので脂取り紙を買った”
”あの男性、脂ぎった感じで苦手”等、原則として人に対して使用されます。
ですので、うっとうしい?”脂ぎった男”は居てもと”油ぎった男”は居ないのです。
面白いのは”あの男、30代で脂が乗っている”という表現だと褒め言葉になることです。
男性については、”脂ぎる”のではなく、脂が乗っていれば良いようです。
難しいのは例外があることです。
”油を搾られる”、”油を売る”は人に対する表現ですが、語源となったのが液体状の油なので、脂ではなく油を使用します。
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