メンチカツとミンチカツの由来・意味・違いと全国の地域別の呼び方について分かりやすく説明します

未分類

関東人ですが、大阪市在住時に初めてミンチに遭遇?した筆者が経験に基づいて、メンチカツとミンチカツの意味の違いと地域による違いについて分かりやすく説明します。



メンチカツの由来・発祥は、銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」

明治28年創業という銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」。

現在も銀座の代表的な洋食店として盛業中です。

「煉瓦亭」の初代店主は、現在も人気メニューの“ポークカツのひき肉バージョン”が出来ないか検討していました。

客に外国人が多かったことから、”外国人にもわかりやすいような料理名をつけたい”と思い店主は、外国人客に「ひき肉」を英語でなんて言うのか尋ねたそうです。

外国人は、「ひき肉」を意味する”Mince meat(ミンスミート)”と答えましたがヒヤリングの段階で、店主には「メンチミート」と聞き取れたため、“ポークカツのひき肉バージョン”「メンチカツ」が誕生しました。

なぜ関西でミンチカツというのか?

筆者が大阪市民だったころ、阪急デパートの肉屋で”ミンチカツ”という関東のメンチカツに似たような総菜に遭遇しました。
思わず、”ミンチカツとはメンチカツのことですか?”と店員に尋ねました。

その店員は、私の標準語から?関西人ではないと判断した?ためか
”関東の「メンチカツ」は“豚と牛の合挽き肉”を使用していますが、関西では“牛ひき肉”を使用しています。
2つを区別するために、関西では「ミンチカツ」と呼んでいます。”と親切に教えてくれました。

肉に関する食の関東と関西の名前の違いで代表的なのは、関東では肉まんというのに関西では豚まんということですが、この違いも牛肉が理由です。
つまり、関西では肉=牛肉なので、牛肉が使われているか・いないかを購入者に明示する必要があります。

つまり、牛肉しか入っていないのでメンチカツとはいえないので別物だと客に理解させるために「ミンチカツ」としたのです。

筆者はメンチカツとミンチカツのどちらも食べたことがありますが、味付けはほぼ同じです。




それでは、関東と関西以外ではメンチカツとミンチカツの関係性はどうなっているのか調べてみました。
2018年にJタウン研究所が「メンチカツ? ミンチカツ? あなたはどう呼ぶ」調査を実施しました。

「メンチカツ? ミンチカツ? あなたはどう呼ぶ」調査結果概要

・全国
「メンチカツ」派が50.1%、「ミンチカツ」派が49.7%
総得票数は1192票で、「メンチカツ」派が597票(50.1%)、「ミンチカツ」派が593票(49.7%)
・地域別
北海道~関東地方の東日本の一部と九州地方
「メンチカツ」派が多数

富山・岐阜・愛知以西の本州府県では、石川県と山口県を除き
「ミンチカツ」派が多数。

調査結果で興味深いのは、関東から西に行くに従い「ミンチカツ」が多数派になるのに、西日本の終点の九州地方では「メンチカツ」派が多数ということです。
この理由を解明出来たらノーベル賞もの?かもしれません。

まとめ

①メンチカツの発祥・由来は銀座の老舗洋食店「煉瓦亭」で外国人客の「ひき肉」を意味する”Mince meat(ミンスミート)”と答えましたがヒヤリングの段階で、店主には「メンチミート」と聞き取れたたことが由来

②関西でミンチカツというのは、”関東の「メンチカツ」は“豚と牛の合挽き肉”を使用していますが、関西では“牛ひき肉”を使用している。”から、客に別物と認識してもらうため。

③全国では、「メンチカツ」派が50.1%、「ミンチカツ」派が49.7%と拮抗していますが、「ミンチカツ」派が多い西日本で九州地方では「メンチカツ」派が多数という不可解な状況が認められます。



コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました