全米で超ロングランとなっているグレイズ・アナトミー 恋の解剖学（製作総指揮 ションダ・ライムズ）をなぜみんな見続けてしまうのか、そのあらすじ・感想について紹介します。
作品の属性情報
シアトルの病院に勤務する医師たちに焦点を当てた医療ドラマシリーズです。インターンとしてこの病院でキャリアをスタートさせた医師を中心にストーリーが展開していきます。その中の一人で、番組名にもなっているメレディス・グレイは、有名な外科医の娘で、病院で起きるキャリアとプライベートの展開がテンポよく進んでいきます。
サブタイトルにもありますように、医療ドラマでありながらも若い医師たちの恋愛ストーリーが織り込まれておりますが、恋愛関係に加え、友人関係や仕事関係など登場人物たちの間の関係性の展開がこのドラマの最大の魅力となっております。
グレイズ・アナトミーは、2005年3月からアメリカのABC放送で始まったドラマで、2021年9月からシーズン18がアメリカで開始され、16年以上も続くロングランのドラマです。シーズン19の製作が決定されたというファンにとってうれしいニュースも出ました。全米医療ドラマとして、「ER 救急救命室」のロングラン記録を破り、更新中です。
製作総指揮は、ションダ・ライムズが務めており、グレイズ・アナトミーのスピンオフ・ドラマ「プライベート・プラクティス」でも原案者・主脚本家・製作総指揮を務めており、「スキャンダル」「殺人を無罪にする方法」など人気ドラマの製作にも関わりました。
視聴動機
「ドクターハウス」以降、ロングランの医療ドラマを見る機会が減っていたのですが、アメリカで人気の医療ドラマを探していたところ、グレイズ・アナトミーを見つけ、見始めました。
若い医師たち同士が切磋琢磨しながら成長していくストーリーが面白い上、登場するキャラクター設定がとてもよかったです。恋愛ストーリーとしても面白いのですが、研修医が医療現場で対応する部分など医療ドラマとしても面白く見ることができました。
あらすじ
ストーリーは、シアトル・グレイス病院でメレディス・グレイと4人のインターンが外科でのレジデントを目指してキャリアをスタートさせます。インターンとしてライフワークバランスの皆無な過酷な業務環境の中で、生きていく姿が描写されています。
メレディスと4人のインターンは、競争相手でありながらも、一緒にきつい労働環境を生き抜いていく中でお互いを励ましあいながら、頑張っていきます。同時にそれぞれが医師を目指している理由や育った環境が異なる中で、理解に苦しんだり、恋愛感情に発展したりしながら、医師として、また人間として成長していく姿が見られます。
注目出演者
メレディス役のエレン・ポンピオは、このグレイズ・アナトミーでブレイクした女優です。1996年にバーテンのアルバイトをしていたところ、CM出演をオファーされ、CMやテレビ、映画などの脇役を務めるところから俳優としてのキャリアをスタートさせました。
グレイズ・アナトミーで最も注目する出演者は、デリック・シェパード役のパトリック・デンプシーでしょう。80年代後半から90年代前半でのアメリカのラブコメ映画には欠かせない存在でした。チャーミングなルックスに惚れるファンはたくさんいると思いますが、グレイズ・アナトミーに出演して再ブレイクしました。レギュラー出演メンバーには、ミランダ・ベイリー役のチャンドラ・ウィルソンやリチャード・ウェーバー役のジェームズ・ピケンズなどもこのグレイズ・アナトミーでブレイクした俳優です。
感想
16年間も続いているドラマとなると、キャストたち自身が年齢を重ねるのに合わせてストーリーも展開していきます。外科医のインターンのストーリーとしてドラマが始まりましたが、それぞれが医師としてキャリアを、人生を歩み進めているところもリアルタイムの展開となっているところが魅力です。
のちに他の医療ドラマでも見られるようなフォーマットとなってますが、グレイズ・アナトミーの舞台の場は、研修病院であるということがこのドラマが長く続いている理由だと思います。シーズンが進むにつれて、最初はインターンだったメレディスたちは先輩になり、新たなインターンを向かい入れます。それぞれのキャラクターが立場を変え、人生で新たなステージに立っていくのですが、ドラマとしても個性的なキャラクターを新登場させ、キャストの新陳代謝がしやすい展開になっていたように思います。新しいキャラクターの登場によって、ストーリーの面白さが増していくところが、このドラマを多くの人が見続けてしまう理由だと思いました。
総合点
83点
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