ザ・エージェント(監督 キャメロン・クロウ)のあらすじ・感想についてわかりやすく評価

映画の評価・あらすじ・感想
Audience at the cinema wearing protective face masks and sitting on a distance while watching the movie.

「ザ・エージェント(監督 キャメロン・クロウ)」のあらすじ・感想・魅力について紹介します。

作品の属性情報

ザ・エージェントは、ロマンティック・コメディーとスポーツ・ドラマが合わさったストーリーです。

主人公のジェリー・マグワイアは、スポーツエージェントとしての自分の存在意義を問う事件が起きたことから、より人道的なビジネスへのアプローチを訴えるミッション・ステートメントを書き上げます。

その結果、彼は会社に解雇されますが、彼の考えに共感したクライアントとアシスタントと共に仕事と人生において大事なことについて気付いていきます。

ザ・エージェントは、コロンビア・ピクチャーズによって1996年12月に配給された映画です。




監督は、キャメロン・クロウが務めましたが、本作品が3作品目となり、監督、脚本、製作に携わっております。

それまではXジェネレーションを描いた「シングルス」や「セイ・エニシング」といった作品の監督を務めています。

視聴動機

トム・クルーズの映画はエンターテインメントとして楽しめ、ザ・エージェントも間違いなく面白いであろうという期待を持って観ました。

あらすじ

ジェリー・マグワイアは、スポーツエージェントとして成功を収めており、大口の顧客、尊敬、美しいフィアンセ、すべてを手に入れています。

ある夜、彼は自分の存在意義に疑問を抱きます、そして、自分のキャリアと人生に何が大事なのか、ようやく納得がいくようになります。

自分の考えをミッション・ステートメントにまとめ、新たな人生を歩み始めることを決意します。

しかし、彼の意見は上司からは受け入れられず、大物顧客とエージェンシー内での地位を剥奪されたジェリーは、たった一人の不安定な顧客ロッド・ティッドウェルと、ジェリーを信じる唯一の人物ドロシー・ボイドと共にスポーツビジネスに踏み出します。

その過程でジェリーは、これまで無視してきた厳しい真実や、これまで直面したことのない数々の苦難に直面していきます。



注目出演者

ジェリー役のトム・クルーズは、名実ともにハリウッドトップ俳優の地位を固めつつある時期に当作品の主演を務めます。

1996年にトム・クルーズはビジネス・パートナーと共にクルーズ/ワグナー・プロダクションズを立ち上げ、同年「ミッション・インポッシブル」で映画プロデューサーを務めます。

ザ・エージェントは、トム・クルーズにとってのキャリアの転換期に製作されておりますが、当作品でアカデミー主演男優賞にノミネートされ、また、それまで大物俳優との共演する作品への出演をしておりましたが、ザ・エージェントではいわゆるベテラン俳優との共演はありません。

落ち目のアメフト選手のロッド・ティッドウェル役のキューバ・グッディング・Jrがこの映画で光る演技を見せており、アカデミー助演男優賞を獲得しました。

ティッドウェルとジェリーの電話のやり取りのシーンでのセリフ、「Show me the money!(カネを見せろー!)」はこの映画の有名なセリフとなっており、非常に面白いシーンなっております。

ドロシー・ボイド役のレネー・ゼルウィガーは、この作品を通じてハリウッドでブレイクします。

後に「ブリジット・ジョーンズの日記」「シカゴ」など数々の主演・助演女優賞を獲得する女優としてキャリアを広げていきます。

感想

この映画は、希望、贖罪、愛、そして人生に意味を見出すことをテーマにしています。

トム・クルーズは失うものが何もない人間を見事に演じ、キューバ・グッディング・Jrの演技はずば抜けています。

レネー・ゼルウィガーは、ジェリーとの相性が抜群で、普通の地味な顔をしていて、ぴったりとはまり役です。

この映画は、やり直すのに遅すぎることはない、リスクを取るのに遅すぎることはない、ということを証明するロマンティック・コメディーというよりもユーモアに富んだロマンティック・ドラマです。

この作品でのトム・クルーズの演技が最もよかったという評価をしている人が少なくなく、人間味溢れる役を見事に演じ切っていると思います。

総合点
95点



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