映画「ダークナイト」のあらすじと解説・評価!ジョーカーは何者なのか?

映画の評価・あらすじ・感想
Audience at the cinema wearing protective face masks and sitting on a distance while watching the movie.

2008年の映画界は「ダークナイト」一色でした。

映画公開から10年以上経った今も、闇の騎士の活躍は語り継がれています。

映画「ダークナイト」で注目したいのは、希代の悪「ジョーカー」。

彼は一体何者なのでしょうか?

映画バットマンシリーズの中でも、異色中の異色。映画「ダークナイト」のあらすじと、ジョーカーの正体について探ってみました。



映画「ダークナイト」のあらすじ

【起】バットマン
バットマンの登場は、ゴッサム・シティにはびこる悪の牽制に繋がりました。

しかし悪が滅びることはなく、マフィア達は鳴りを潜めています。

新人地方検事ハービー・デントは、マフィアを一掃しようと奮闘。

恋人のレイチェル・ドーズと、大富豪ブルース・ウェインの協力の元で、マフィア壊滅一歩手前まで追い詰めました。

【承】ジョーカー
ピエロ顔のジョーカーにとって、人の命は玩具そのもの。

ゴッサムを悪に染めるため、壊滅寸前だったマフィアを取り込みました。

彼の目的は、街をどん底に叩き起こすこと。どん底に叩き落すには、バットマンとハービーが邪魔です。

バットマンを亡き者にするのは失敗したものの、ハービーを悪の道に引き連れこむことには成功しました。

【転】ハービー・デント
ハービー・デントの目の前で、恋人のレイチェルは死亡。

ゴードンとバットマンは2人を助けるため奮闘したものの、悲劇は避けられませんでした。

結果に満足できないハービー。

ジョーカーの手によって堕ちるのに、時間はかかりません。

ハービーは、レイチェルを死に追いやった刑事とマフィアを抹殺。

そして、刑事の上司にあたるゴードンの息子を誘拐したのでした。

【結】ダークナイト
ハービーは街の希望であり光の騎士だった。

彼が犯行に手を染めて死んでしまったら、希望は絶望へと変わります。

全てジョーカーの思いのまま…。

希望を絶望にするためなら「彼」は、汚名は何よりの名誉になるでしょう。

「彼」はヒーローではありません。静かなる守護者「ダークナイト」です。

映画「ダークナイト」の感想!正と悪の真の意味を考える

映画「ダークナイト」は、正義と悪の意味を考える内容でした。

暴力は絶対に許される行為ではありません。でも暴力を奮った理由が「弱い者を守るため」だった場合、悪と断罪できるのでしょうか?

深堀りしてみます。




ジョーカーの正体を考察してみる

映画「ダークナイト」を語る上で、絶対に欠かせないのはジョーカーの存在。

彼の正体は、もう1人のバットマンであり、恐怖の対象そのものでしょう。

ジョーカーの正体は、誰にもわかりません。

身元につながる情報はゼロ。

さらにIQが非常に高い人物でもあります。

映画冒頭では鮮やかな手口で銀行強盗を決行。

警察ですら捉えられないマフィアの集結場所を把握し、ハービー・デントを口八町で陥れたほどです。

バットマンの正体は、大富豪のブルース・ウェイン。

彼の正体を知っているのは、一部の人間のみです。

同じく非常にIQが高く、鮮やかな手口で悪を撃退。ジョーカーとよく似ています。

唯一違うのは目的でしょう。

ジョーカーが恐怖の対象である理由は、ピエロの姿そのものにあります。

ピエロは愉快なキャラクターではなく、恐怖の象徴です。

決定打になったのは、70年代に実際に発生した事件でしょう。

犯人の男はピエロに変装し、次々と少年を手に掛けたのです。

後に、犯人のピエロ男をモデルにホラー映画が制作。

ピエロにより、人々の心に恐怖が埋め込まれたのは、言うまでもありません。




光の騎士と闇の騎士。狂気の守護者と狂気のピエロ

映画「ダークナイト」は、バットマンを中心に相反するキャラの描き方が絶妙でした。

闇の騎士であり狂気の守護者でもあるバットマン。

彼は決して表に出ることはなく、闇の中で悪を成敗していきます。

「恐怖」を武器に、街を守ります。

バットマンと相反するキャラクターが、光の騎士ハービー・デントと狂気のピエロであるジョーカーでしょう。

光の騎士は「法律」という名前の武器を持ち、悪と戦いました。

彼の存在は「希望」となり、悪に虐げられていた人の助けとなったのです。

ジョーカーは、狂気のピエロであり同時に破壊者でもあります。

ゴッサム・シティを恐怖と狂気により、暗黒の世界へと落とし込もうとしていました。

ピエロを撃退した本当の人達は?唯一の光

街を守ろうと奮闘したバットマン。街を法律の力で守ろうとしたハービー・デント。

2人はジョーカーの手によって、敗北しました。

ただ唯一、ジョーカーに勝利した人がいます。

ゴッサム・シティに住む普通の人達です。

彼等の中には醜くい心を世に知らしめることで、さらなる絶望へと追いやろうとしていました。

住民は街を脱出するため、フェリーに乗船。

囚人達も別のフェリーに乗船し、脱出を図ります。

ところが各フェリーには爆弾がしかけられ、スイッチを押せばフェリー客は全員死亡確実です。

住民側に渡されたスイッチを押せば、囚人達が乗ったフェリーが爆発。

囚人達に渡されたスイッチを押せば、住民側のフェリーが爆発します。

どういう結果になっても、ジョーカーの大勝利です。

しかし住民も囚人も、爆弾のスイッチは押しませんでした。

彼等にあるのは醜い心ではなく、尊い心。

尊い心を世界中の人間が持っていれば、悪が蔓延ることはありません!

まとめ

ヒーロー映画は、映画そのものが誕生した当初から存在していました。

ヒーロー映画にサスペンス要素を加えたのが、映画「ダークナイト」でしょう。

クリスチャン・ベールが演じたバットマンは、見ているだけでも痛々しく感じます。

ヒース・レジャーが演じたジョーカーの狂気は、伝説です。




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